テレビ東京の人気番組「日向坂で会いましょう」(毎週日曜深夜1:05、Leminoにて配信中)。3月17日の放送では、「なんでもカス定団」という企画がおこなわれた。メンバーが各々持ち寄ったお宝を鑑定し、それを買い取ってもらおうというものだ。さまざまなアイテムがお披露目されるなか、“ひら砲”による無自覚な公開処刑が目を惹いた。

【写真】散々な鑑定結果を告げられた加藤史帆

■持ち寄られたお宝を前に、春日のガチ鑑定眼が光る

「なんでもカス定団」はメンバーが持ち寄ったお宝を発表し、MCのオードリー春日俊彰による鑑定を受けて買い取ってもらう企画。ちなみに春日が鑑定金額を決定したあと、メンバーがそのまま買い取ってもらうかを決めることができる。

トップバッターの加藤史帆が持ち込んだのは、「加藤史帆使用済みフラフープとフットマッサージャー」。3年ほど前から使っておらず、部屋の隅で眠っているくらいなら…とのこと。フラフープは少し重量のあるダイエット用で、フットマッサージャーは“グイもみ”というモードもあるそうだ。購入したときは2000円ほどだったフラフープはともかく、10500円程度払ったマッサージャーの品質には自信があるようすだった。

独特なBGMとともに鑑定が始まる。春日はまずは動作確認を…ということでフットマッサージャーを体感しようとするものの、加藤はそれを「今ですか?」と引き気味にストップ。「今じゃなければいつやるんだ」という春日の返答に「まだ私の物じゃないですか、だから春日さんの足が入っちゃうと…」ともっともな意見を申し立てるも、動作確認は必要ということで春日が使用することに。

しかし加藤の抵抗もあり、動作確認はフットマッサージャーによる“ふくらはぎマッサージ”で実施。加藤は悲鳴を上げながら春日の足を持ち上げ、懸命に機器へ足が触れないようにする。

そんな波乱の動作確認を終え、コーナーは評価額の発表へ。加藤が出した本人評価額は「22000円」。購入時の金額に5000円ほど上乗せした強気の評価額を提示した。“加藤史帆使用済み”というプレミアをつけた上、ソウルナンバーである22を付けたという。春日の使用済みでもあるだろうというオードリー若林正恭のツッコミも入りつつ、とうとう鑑定士からの金額発表に。

ところが春日の提示額は「180円」と驚きの金額。フットマッサージャーは80円、フラフープは100円という内訳の理由を聞くと、「使用感が強い」「加藤史帆が使用済み」で5,000引きという加藤本人の言とまったく逆の言葉が並んでいく。だが極めつきは「春日が使用済みで10,000円引き」。ひどいマッチポンプに、スタジオからはブーイングと笑いが起こる。

理不尽過ぎる評価額に、180円ならばお父さんに堪能してもらおう…と今回の買い取りは不成立となった。

■鑑定中に“ひら砲”炸裂、まさかのモノボケへ

続いては東村芽依の持ち込み品、「いちごの砂糖入れ」。実家で使っていたものを上京する際に持ってきたが、このところは砂糖を使わなくなったので持ち込んだとのこと。東村は春日と“いちご同盟”を結んでおり、彼も好きなら鑑定してもらおうということのようだ。

鑑定が始まると、真っ先に春日が指摘したのは“使用感の強さ”。加藤の鑑定の際にも「使用感が」と厳しく指摘していたが、どうにもその点を気にする。

場の空気が変わったのは、若林から一番の売りを聞かれた際に加藤が答えた「小さいから持ち帰りやすいこと」と「モノボケとかの時に使えます」という一言。これを受けて、平尾帆夏から春日へ「ちょっと春日さん、これでモノボケして頂いても?」との無茶振りが入った。「これも査定額に響きますから…」と“ひら砲”が直撃した形だ。

突然の難題だったが、春日はすっと砂糖入れを手に取って顔の横に持ち上げる。「いちごが大きいのか、春日が小さくなったのか、どーっちだ」と良い笑顔でモノボケを決めたものの、若林からは聞き覚えのある探偵もののBGMをかけられ、“モノボケ大スベリ事件”発生の宣告が。春日だけがダメージを負うハプニングを経て、鑑定は続く。

「いちごの砂糖入れ」への本人評価額は、800円とお手頃な価格。「800円感はありますよ」と若林も東村の評価額にうなずいていたが、春日から提示されたのは「15円」という駄菓子価格だった。理由を聞かれると前述のとおり使用感を挙げたほか、「いちごですからね!」と自信満々なボケが。15といちごをかけた春日のギャグにスタジオが1度静まり、再び先程のBGMが流されるのだった。

しかし話を聞いてみると、「本当は1,500円ぐらいつけたかった」と話す春日。それが2桁も下がった理由を一同が問うと、「でもなんか恥(モノボケ)かかされたでしょ?」とうらみがましく語った。これも買い取りは不成立となり、コーナーは続いていくのだった。

■冴えた“ひら砲”、鑑定は思わぬ展開に

オードリーの2人と日向坂46メンバーの付き合いは長い。それだけに今回、春日の扱いがぴったりとハマったようすにニヤッとさせられた。お互いの手の内と“遊び方”がわかっている関係ならではの絡みだったからだ。

春日といえば“ズレたツッコミをツッコまれる”というキャラクターのため、スベるのもお手の物。そこをうまく理解し、アイドルである日向坂46メンバーが“スベっても良い”シチュエーションを作ったのは見事なコンビネーションといえる。

もちろん春日がスベっても大丈夫という意識のほか、若林なら上手に回収してくれるという信頼感もあったのだろう。数年にわたって築き上げてきたお互いの信頼感が見えるようなやり取りに、胸が熱くなった。平尾の無茶振りはある意味凶器だが、今後もこうしたプロレスを存分に見せて欲しい。

平尾帆夏「ちょっと春日さん、これでモノボケして頂いても」 “ひら砲”が直撃 ※画像はWEBザテレビジョン タレントデータベースより