北朝鮮のまさかの行動に日本のみならず韓国も驚いている(C)Getty Images

 まさかのドタキャン騒動を起こした北朝鮮をお隣の韓国も辛辣に批判している。

 北中米ワールドカップのアジア2次予選が行なわれ、日本代表は3月21日にホームの国立競技場北朝鮮に1-0と勝利。5日後には平壌で開催されるアウェーマッチに挑む予定だったが、北朝鮮側の意向により突如中止となった。また、日程変更による延期開催もされないと国際サッカー連盟FIFA)が発表している。

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 北朝鮮の身勝手な行動を韓国メディアは続々とレポート。『My Daily』は「日本との試合が結局、中止になった。北朝鮮が国際的迷惑行為をしている」と痛烈に批判すれば、『starnews』は「誰もが戸惑うしかない一方的な行動。衝撃の極みだ」と綴り、「今後の試合について話すことは控えたい」と話した北朝鮮のシン・ヨンナム監督には「図々しい態度だ」と批難した。

 そして北朝鮮を激しく糾弾したのがサッカー専門メディア『InterFootball』だ。

北朝鮮の非常識な運営は続いている。インタビューを拒否し、大会プロセスを無視する姿を続けて見せた。なぜ国際舞台に再び出ようとするのか疑問に思うような不可解な行動を続けている。北朝鮮国内では可能なことが国際舞台でも正常だと考えていることに驚かされるばかりだ。今では大会運営の日程自体を協議なしに勝手に変えるという茶番劇を犯している。非常識である衝撃の行動はもやは恐怖だ」

 さらに『InterFootball』は、北朝鮮に振り回された森保ジャパンには次のように同情した。

「日本はすでに中国を経由して平壌に入る計画を立てたが、すべてが無意味になった。最も大きな被害を受けたのは日本代表チームだ。3月のインターナショナルマッチウィーク、日本はたった1試合をプレーするためにヨーロッパ各地から日本へ集まった。北朝鮮遠征が突然キャンセルされた日本は結局解散。それぞれの所属チームに戻る予定だ」

 FIFAによると「今後の対応と試合結果についてはFIFA規律委員会に付託される」とされているため正式決定ではないが、没収試合(日本が3-0で不戦勝)となる可能性が高いだろう。とはいえ、このドタバタ劇により、前川黛也、大迫敬介、渡辺剛長友佑都、川村拓夢、中村敬斗久保建英毎熊晟矢、相馬勇紀の9人が出場機会なしのまま代表活動終了。特に久保ら海外組にとっては移動距離が長いにもかかわらず、ピッチに立てなかったのである。韓国からも同情の声が寄せられたとおり最大の被害者は日本と言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「国際的迷惑」“ドタキャン北朝鮮”を韓国メディアも「図々しい」と痛烈批判!「最大の被害者は日本だ」