山本佳志

昭和歌謡で日本を元気に"――。『ぽかぽか』(フジテレビ系)のエンディングで毎日生歌唱を披露し、メジャーデビューの前から注目度の高いSHOW-WA(ショウワ)は、秋元康がプロデューサーを務める新人男性グループだ。

25歳以上のみが受けられる「夢をあきらめるな!男性グループオーディション」で応募総数3000人の中から選ばれた6人で構成され、そのメンバーは元Jリーガーや元大手企業の会社員など、さまざまな経歴を持っている。

そんな個性派揃いのメンバーを週プレNEWSでは一人ずつピックアップし、新人アーティストとして新たな道を歩み始めた6人の胸の内、そして3月30日に開催される1000人の集客を目指した一大イベントに向けての意気込みを聞いた!

第2回は、ハリウッドの芸能事務所にも所属経験があるという山本佳志(やまもと・けいし)さん。一度は芸能界引退も考えたことがあるという彼が、夢を諦めなかった理由とは――。

【画像】山本佳志の私服ショット


――芸能活動を始めたのはいつ頃ですか?

山本 大学卒業後です。昔から俳優を目指していたのですが、アメリカの大学に進学したこともあってハリウッドの芸能事務所に所属したんです。大手飲料メーカーのモデルに抜擢されてCMに出演したこともあるのですが、なかなか思うような活躍ができず......。23歳のときに帰国し、活動拠点を日本に移しました。

――日本ではどのような活動をしていたのでしょうか。

山本 俳優として舞台を中心に活動していました。26歳のときには、ミスジャパンの男性版「ミスタージャパン」の準グランプリに。前年度にも挑戦してファイナリスト止まりだったので、絶対に優勝したかったのですが、結果を出すことはできず......。

――準グランプリでも十分すごいじゃないですか!

山本 ありがとうございます。でもミスター・インターナショナルという世界大会に日本代表として出場できる権利が優勝者にしかなくて。

27歳という年齢もあり、ミスタージャパンには並々ならぬ思いがありました。だからこそ、この結果を重く受け止め、芸能界引退を考えるようになったんです。両親からは「応援はしているけれど、きちんと将来のことを考えたら」「意地になって続けているんじゃないか」などと言われていましたね。同世代の俳優たちがどんどん売れているのに、僕はもう200回以上オーディションにも落ちていて。正直、意地になっていた部分はあったと思います。

山本佳志

――夢を諦めず、ここまで続けてこれたのはなぜですか?

山本 「あと1年だけ続けてみよう。それでももしダメだったら諦めよう」。そんなことを考えていたとき、「有名俳優の付き人にならないか」というオファーをもらったんです。

――なかなか訪れないチャンスですよね。

山本 ありがたいお話でした。一から芸能を学ぶ機会にしたいと思い、すぐにお受けしました。今まで自分が関われないような一流の現場に初日から同行させてもらい、すぐに自分の甘さを痛感しました。僕にはいろいろな特技があるのですが、それは日本を代表する俳優の方々が役作りに対してストイックに取り組んでいるところを目の当たりにしたからです。3年間付き人をして、やはり僕は芸能の活動が好きだと思いましたし、覚悟を持ってこの仕事と向き合おうと心に決めました。

舞台でボクサー役を演じたとき、役作りのためにボクシングを習い始めたという山本さん。今はボクシングが趣味となり、週5でジムに通っている。
舞台でボクサー役を演じたとき、役作りのためにボクシングを習い始めたという山本さん。今はボクシングが趣味となり、週5でジムに通っている。

――アーティストとして活動するのは、SHOW-WAが初めてなんですよね。

山本 今後、ミュージカルの仕事を受けることがあるかもしれないと思い、ボイストレーニングのレッスンは受けていたんです。でも歌うのはカラオケで程度ですし、ダンスもほとんど素人です。だから『ぽかぽか』で歌を披露し始めたときは、音が外れることが多くて恥ずかしかったですし、メンバーにも申し訳ない気持ちになりました。そういう日のSNSを見るとやっぱり、ネガティブな感想が多くて、悔しかったですね。

――気持ちが落ちているときは、どうやって切り替えているのでしょうか。

山本 生放送の歌唱は、舞台と同じでやり直しがききません。だから、落ち込み続けてもしょうがないというか。うまく切り替えて次にどう改善できるかを考えます。『ぽかぽか』は毎日出演させていただけるので、「今日ダメだったところを翌日はできるようにしよう」と考えながら臨んでいます。毎日少しずつ上達することで、ファンの人もその成長を喜んでくれているのかなと思っています。

あとは、アーティスト歴が長いたけちゃん(向山毅)に「さっきの音、どうやって取ればいい?」と相談することもあります。毎日一緒にいて、僕の歌い方の癖も理解しているので、的確なアドバイスをしてくれます。

山本佳志

――3月30日(土)に開催される「SHOW-WAイベントでファン1000人集められるか!?」のイベントが間近に迫っています。

山本 本当に1000人集まるか、不安な気持ちはあります。でもファンの方に「私たちを信じてね」と言われて、はっとしました。ファンの方が信じてくれるのに、自分たちに自信がなかったら気持ちを裏切ることになると思ったんです。だから、今はもうプライベートな時間は一切なく、3月30日のイベントに向けて練習に集中しています。

――イベントに向けて、何か特別に力を入れていることはありますか。

山本 僕、実はSNSすごい苦手なんです(笑)。というか生きてきた35年間、自撮りをすることもなかったので、そういう写真をアップするのが恥ずかしいんですよね。でも、ファンの方が喜んでくれるならと、SNSが得意なまさきち(塩田将己)に「どうやったら盛れる写真を撮れるのか」を教えてもらいながら、写真投稿を頑張っています。

――イベントへの意気込みを教えてください!

山本 MCはリーダーが担当することが多かったのですが、最近はメンバーから「けーしーやってよ」と任されることが増えました。僕がおしゃべりだからですかね。話すことは好きなので、任されることはうれしいです。

MCで憧れているのは、ハライチのお2人です。ハライチさんのラジオを聞いて、どういう風に会話を返したり、場を回したりしたらいいかを勉強させてもらっています。3月30日もメインMCができたらと思っています。歌やダンスだけでなく、トークでも盛り上げるので、ぜひ聞きに来てほしいです。

山本佳志

●山本佳志(やまもと・けいし)
1988年6月21日生まれ 奈良県出身 身長=183cm
○昭和歌謡リバイバルプロジェクトから誕生した、秋元康プロデュースの6人組男性グループ「SHOW-WA(ショウワ)」のMC担当。3月30日(土)に東京・フジテレビ湾岸スタジオにて無料イベント「SHOW-WAイベントでファン1000人集められるか!?」を開催! 詳細は公式ホームページをチェック!
公式X【@keishi_show_wa】
公式Instagram【@keishi_show_wa】

取材・文/橋本 岬 撮影/金髪りさ

SHOW-WAの山本佳志