SNSでは整形を公表する人が多いものの、一般社会ではまだ馴染み深くないことは事実。


しかし、いわゆる普通のOLとして働いていながらも整形をする人はいます。


でも、どうやってダウンタイムを乗り越えているのか?整形費用の捻出方法は?


OL兼社長として仕事をこなしながら、美容やファッションについて発信するインフルエンサーとしても活動する山崎もえ(@mmmmnyan23)さんに気になることについて聞いてみました。(この記事は前後編の後編です)


◆費用、時間……OLの整形事情



――OLをしながら整形をするとなると、費用の捻出方法が気になります。


山崎もえさん(以下、もえ):お金はOLとインフルエンサー業のWワークでの貯金です。コンセプトカフェでも働いていたので、トリプルワークかな。元々貯金するのが好きで“何かあった時のために”と貯めていた分を整形に当てました。


――ダウンタイム中は、どのように過ごすのでしょうか?


もえ:普通に出勤しています。整形前に会社の人たちに「私はこの土曜日に目頭切開をするので、目が血だらけで、糸がついたまま出勤するんですけど、許してください」と事前に言って、血がまじった涙を流しながら仕事をしています(笑)


私は隠すとしんどくなってしまうので、誰にも隠さないですね。


――事前に自分から伝えてるんですね。整形を隠さないのには何か理由があるのでしょうか。


もえ:最初に二重埋没をしたときは、同じ学校の友達4人が同時期に埋没をしたので、整形に対するハードルが低かったんですよ。友達も4人もやってるし、整形って別にそんなに珍しいもんでもないよねと思っていたんです。


でも、いざ高校に入ってみると埋没している子がいなかったので、陰で「あの人整形だよ」「あの人めっちゃ整形してるらしいよ」とすごく言われていたことに薄々気づいていて…。聞かれてもないから言う必要もないかなと思って。結果、高校3年間はそれで終わったし、隠すつもりはなかったけど、結果的に隠したみたいなことになってるのかな?と思って、じゃあもう自分から声を大にして整形してます!と言って、“隠さないで生きていこう”って思ったのがきっかけですかね。それ以降は、SNSでも話すようにりました。


――なるほど。


もえ:それに自分から言ってないのに、他人に昔の写真を引っ張ってこられて「やっぱり整形してるじゃん」って言われるのが嫌なんですよ。だったら、自分で言うし、整形前後の比較写真もSNSには載せています。言われるぐらいだったら、先に自分から言おうって感じです。


◆病院選びの基準は?



以前の山崎さん



――細かいこともお伺いしたいのですが、病院選びの基準はありますか?


もえ:病院を選ぶときは、基本的に友達が行っていて良かったところや、一般の方のSNSを見て選んでいます。目の整形は友達がしていたところなのですが、すごくキレイだったので「紹介してほしい」とお願いしました。


――整形をする時に気をつけていることは?


もえ:整形をする時に気をつけているのは、芸能人の写真は見せないこと。先生に伝えるのは、あくまでも“私の顔に似合うデザインにしてください”ということだけ。芸能人の鼻だけを見せても、自分にとって高過ぎたら似合わないので、そこは先生の審美眼を信頼してお任せする。“こうして欲しくない”は伝えた上で、自分で決めすぎないことが大切だと思います。


――整形後に内面的に変化したことがあれば教えてください。


もえ:私は今だからSNSではプラス思考で前向き、毎日楽しい!という感じなんですが、学生時代はすごくマイナス思考だったんです。「だって」「でも」「どうしよう」という言葉ばかりを使っていて、「なんでそんなにマイナス思考なの?」とよく言われていたんですが、自分がどんどん綺麗になってコンプレックスを潰していくうちに、前向きになれて、内面的に強い女になれました。


◆絶対にメスを入れて欲しくないと思うことも…



――SNSで整形について発信しているのはなぜなんでしょうか。


もえ:やっぱり今ってSNSの普及によって顔にコンプレックスを持ってる子がほとんどだと思うんです。私も生まれた時から爆美女なわけじゃないから、そういう子たちの気持ちがすごく分かる。なので、そういう子たちに向けて、「努力して、仕事して、稼いだら綺麗とかかわいいが手に入るんだよ」「綺麗になりたい、かわいくなりたいって気持ちに遅いことはないんだよ」「いつ思っても間に合うよ」って伝えたいし、そういうかわいくなりたい子の味方でいたい。“こんなに変われるんだ”とか、“30代でもまだまだ綺麗になれるんだ”とか、そう言う希望を与え続けたいです。


――美容整形を受ける前の自分や、これから美容整形を受ける人に伝えたいことはありますか?


もえ:コンプレックスに感じてない部分は絶対にメスは入れないで欲しい。SNSでの流行りのデザインとか、みんながやっているからってやらなくていいです。メスを入れると後に戻れないし、修正もすごく大変。自分の気持ちが塞がるようなコンプレックスを持っている部分に整形という手段は使って欲しい。あまり流されないで欲しいなって思います。


◆かわいくなりたいって気持ちに遅いことはない
――もえさん自身は今後も整形を続けますか?


もえ:実は豊胸手術をする予定なんです(記事公開時には施術済み)。周りに豊胸した子がいるんですけど、「すごく自信がついた」と言っていて、私も地味にコンプレックスだったのでやろうと。別に誰かに見せるわけじゃないし、見られてる感じもしないけど、自分の気持ちの問題ですよね。


――最後に、今後の展望を教えてください。


もえ:頑張る女の子の味方で居続けたいと思います。同じ悩みを持った女の子に「こんなに綺麗になれるんだな」と私を見てモチベーションにしてもらいたい。“賢くて、かわいく”が私のモットーなので、正しい知識を持って、一緒に綺麗になっていきたいなと思います。美容整形も、本当に同じ悩みを持ってる人に届けたいですね。



<取材・文/瑞姫>


【瑞姫】1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
Twitter:@mizuki32k