24日、2023-24 WEリーグ第12節の日テレ東京ヴェルディベレーザvsサンフレッチェ広島レジーナ味の素フィールド西が丘で行われ、ホームの東京NBが2-1で勝利を収めた。

互いに前節は勝利を収め、連勝を期して臨んだ4位・東京NB(勝ち点19)と8位・S広島R(勝ち点12)。藤野あおばと中嶋淑乃、なでしこジャパンのアタッカーを擁する両チームの一戦は、序盤から東京NBがボールを握って押し込み続け、8分には縦パス2本で試合を動かす。

坂部幸菜がインターセプトから持ち上がり、下りてきた藤野へ預けると、続く縦パスを受けた北村菜々美がペナルティアーク右からコースを突いた右隅への一撃を沈め、東京NBがリードを奪った。

なおも攻勢続く東京NBは15分、右からのクロスに宮川麻都が飛び込むが、渾身のヘディングシュートはGK木稲瑠那にセーブされる。以降も怒涛の攻撃を見せた東京NBだったが、追加点を奪えずにいると、63分にはインターセプト後に中嶋の残り足に引っ掛かった宮川が、転倒時に左肩を負傷。プレー続行不可能となり、岩﨑心南との交代を余儀なくされ、不穏な空気が漂うと、76分に試合は振り出しに戻る。

S広島Rは右ポケットへ抜け出した上野真実がGK野田になに倒されてPKを獲得すると、これを短い助走から上野自らGKの逆を突いて沈めた。

追い付いた東京NBは79分、神谷千菜に代えて鈴木陽を投入。この策が的中する。

88分、藤野が右へ散らして岩﨑がクロスを送ると、U20 AFC女子アジアカップ帰りの土方麻椰が胸トラップからのボレーシュート。GKがこぼしたボールに鈴木が頭から飛び込み、値千金の勝ち越しゴールをマークした。

今冬にオルカ鴨川から加入した昨季のなでしこリーグ最優秀選手板橋区出身・鈴木のゴールで再びリードを奪った東京NB。2試合連続で途中出場選手が結果を残し、2連勝を飾っている。

日テレ東京ヴェルディベレーザ 2-1 サンフレッチェ広島レジーナ
【東京NB】
北村菜々美(8分)
鈴木陽(88分)
【S広島R】
上野真実(76分)[PK]