ラツィオの新監督に就任したイゴール・トゥドール監督が、就任後初となる記者会見を実施。日本代表MF鎌田大地についての質問を受けた。

13日、成績不振を理由にマウリツィオ・サッリ監督が辞任。現役時代はセリエAユベントスやシエナでもプレーし。クロアチア代表としても活躍したトゥドール監督が就任。これまでウディネーゼ、エラス・ヴェローナでも指揮を執ったことがある。

セリエAでは8位に位置するラツィオチャンピオンズリーグ圏内の4位ボローニャとの差は「11」となっており、厳しい状況。ヨーロッパの大会への出場を勝ち取るために巻き返しが必要だ。

そのトゥドール監督は記者会見に臨んだ中、イタリアTuttoMercatoWeb』が詳細に伝え、不遇の時間を過ごしていた鎌田についての質問が飛んだ。

フランクフルトを昨シーズン限りで退団。ヨーロッパリーグ(EL)優勝も経験している鎌田は今シーズンからラツィオプレーしている中、サッリ監督の下で飼い殺し状態に。ここまで公式戦28試合で1ゴール1アシスト。今年に入ってからは出番をほとどんどもらえていない状況だった。

鎌田について「どう再評価されるべきなのか?」と質問されたトゥドール監督は、「個人については話さない」と語った。

「我々はゲームの形式について話しているのではなく、スタイルについて話している。新しい監督は、新しいものをもたらす」

「私は個人については話したくない。全員を評価していかなければいけない。私はとても慎重であり公平で、自分が見たものに基づいて洗濯していく」

「ジムには私を象徴する言葉が書かれている。『勝負を決めるのは勝ちたいという願望ではなく、勝つための準備をすることだ』」

何よりも準備が必要だと語るトゥドール監督。3バックにシステムを変更する可能性は高く、鎌田にとってもチャンスが巡ることはありそうだ。

その中で中盤の選手に必要なことを問われたトゥドール監督は、「MFは全てを備えていなければならない。完成している必要があり、戦術的な知性を持っていなければならない。縦にも横にもプレーすることが必要だ」と語り、鎌田が再びチャンスを得るには、この辺りがポイントになりそうだ。