世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」が、3月24日に東京・東京ビッグサイトで開催。ディズニープラスブースにて「SAND LAND: THE SERIES」のステージイベントが行われ、主人公・ベルゼブブ役の田村睦心、アン役の小松未可子ムニエル役の村瀬歩が登壇した。

【写真】ツッコミどころ満載な“ワルエピソード”を披露した小松未可子が演じる新キャラ・アン

■田村はベルゼブブを意識したピンクの衣装で登場

鳥山明さん原作の「SAND LAND」は2023年に劇場公開され、鳥山さんらしい胸熱ストーリーとキュートなキャラクター、躍動感あふれるアクションや戦車でのバトルシーンなどが大きな話題となった。3月20日よりディズニープラスでスタートした配信版では、その劇場版では描き切れなかったカットや原作の名シーンを追加し、第1話~6話を「悪魔の王子編」として構成。さらに第7話からは本シリーズのために考案された新たな物語「天使の勇者編」として、第13話まで毎週水曜に配信されていく。

ピンク色の衣装で登場した田村は「オレは悪魔の王子ベルゼブブだ!」とベルゼブブになり切って自己紹介し、「ベルゼ色を意識させていただきました」と衣装のポイントも伝えた。

「悪魔の王子編」について、田村は「水不足ってかなり深刻な話だと思うんですけど、魅力的なキャラクターたちがいっぱいいて、軽快というか、やりとりは楽しい感じで進んでいきます。敵役の中にも意外と分かってくれる人たちも出てきたりして、見ていてグッときたり、“捨てたもんじゃないな”って気持ちになれる作品ですね」と魅力を語った。

「天使の勇者編」から登場する新キャラの“アン”を演じる小松も「悪魔の王子編」について、「やっぱり鳥山ワールドじゃないですか。でも、渋くて、年齢層が高めで、舞台も砂漠で、一見すると“映えない”んですけど、物語が始まってみると“何でこんなに心を揺さぶられて、ワクワクが止まらないんだろう”って。人間とか悪魔とかの枠を超えて中身を見ているような感じがありました」と魅力を答えると、同じく新キャラ“ムニエル”役の村瀬も「分かる!」と共感。

そんな村瀬は「実は“ベルゼ”を受けてて」と、ベルゼブブ役のオーディションも受けていて落ちたことを明かし、今回のシリーズのためのオーディションがあることを知り、気持ちを新たにムニエルのオーディションを受けて役を勝ち取ったことを語り、「とてもうれしいでございますよ」と笑顔を見せた。

■田村「『こんな息子が欲しい』って思いました」

演じるベルゼブブについて、田村は「こんなに気持ちのいい人というか、悪魔がいるんだろうかって。種族がどうとかではなくて、こんなに心優しくて、生物のことを思っている素直な子がいるんだなぁって。『こんな息子が欲しい』って思いました」と話した。

ムニエルについて村瀬は「実際の映像を見るまで、ちっちゃい羽根なんだなって思ってたんですけど、肌色の手羽先なんですよね」と背中の羽根が予想していたのと違っていたことを明かし、「目立つことが大好きで、波乱を起こしていく確信犯なんです」と、“天使”なのに“悪魔っ気”のあるところも魅力だと語った。

アンについて、小松は「メカが得意な女の子。バイクも乗れちゃうし、手先が器用で、強気で最初からあのベルゼに突っかかっていける子です。ベルゼよりはちょっとしっかり者のお姉さんを目指してる感じはありました」と、性格や演じる上で気を付けたことを伝えた。

■村瀬が作品の魅力を「鳥山先生の絵柄とCGの圧倒的な作画」とアピール

フリップトークでは「SAND LANDのここがすごい!」というテーマでトークを展開。田村は「キャラが魅力的!ストーリーが面白い!」と答え、「本当にキャラクターがすごいんです。悪魔勢もそうですけど、人間のラオも本当にいい人。こんな人がいたら世界が救われるだろうなって思います。好きなキャラはシーフです。嫌だとぼやきながら付き合ってくれるおじいちゃんみたいなキャラが好きです」と理由を答えた。

小松は「濃い!!! キャラクターも、ストーリーも」と回答。「これまでも濃いキャラクターが出てきてますが、『天使の勇者編』はさらに濃くなっていきます。ゲームをしているような世界観にのめりこむような没入感があって、それが魅力だと思います」と語った。

村瀬は「鳥山先生の絵柄とCGの圧倒的な作画」と答え、「この作品は一個先の世代にいっちゃってるなって思うくらい、鳥山先生の世界に自分がいるような匂いを感じます。本当に作画のクオリティーが高いので、第7話以降も早く見てもらいたいです」と映像の美しさを強調し、3月27日(水)に配信される第8話からも注目してほしいとアピール。

■田村がワルエピソードとして挙げた「夜中ポテチ」に小松と村瀬も共感

さらに、キャストがそれぞれ“ワルエピソード”も披露。田村は「夜中ポテチ」と答え、「全部自分に返ってきます」と思いながらもやめられないと話すと、小松と村瀬も「分かる!」と共感する。村瀬は「今日、朝が早いのに4時に寝た」と回答。

そんな中、小松の「(使いきりそうな)トイレットペーパーちょっと残す」には、村瀬が「これはワル! 一番ワルかも」とツッコミを入れ、田村も「ダメだよ、これは!」と言われ、小松は「ちょっと考えてみます」と反省した様子だった。

最後に田村が「本当に面白いんですよね。見てくれたら絶対分かります」と呼び掛け、ベルゼブブの声で「みんな、見ないとワルだぜ!」というメッセージを伝え、ステージを締めくくった。

◆取材・文=田中隆信

「SAND LAND: THE SERIES」ステージに登場した村瀬歩、田村睦心、小松未可子(写真左から)/(C)バード・スタジオ/集英社 (C)SAND LAND製作委員会