趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月～金曜の振り返り)。3月25日放送の第122回では、スズ子(趣里)が歌手活動からの引退を決意。その思いを本人から直接聞いた羽鳥善一(草なぎ剛)の反応が、視聴者を震え上がらせた。(以下、ネタバレがあります)
【写真】スズ子(趣里)の決断をやさしく受け止める愛子(このか)
■「僕は君と絶縁します」
「ブギウギ」は昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品で、歌手・福来スズ子の波瀾(はらん)万丈の人生の物語。最終週「世紀のうた 心のうた」では、「オールスター男女歌合戦」を終えたスズ子が人生の新たなステージへと踏み出す過程が描かれる。
「オールスター男女歌合戦」の反響は大きく、新聞・雑誌も「ブギの女王・福来スズ子 完全復活」と書き立てるお祭りムードの中、スズ子本人は“燃え尽き”の感情を持て余していた。そして決意を固め、善一の家へ。「ワテ、歌手を引退しようと思います」「たぶん、もうこんな風には歌われへんような気がするんですわ」と、素直な思いを打ち明けた。
厳しい表情でスズ子の話を聞いていた善一は、スズ子が口にした“引退”の思いについて「まったくの予想外」と言いながらも「でもね…僕は君を引退させないよ」ときっぱり。「君が引退するということは、今まで作ってきた歌をすべて葬り去ることになる。そんなことは絶対に僕は許さないよ。君は死ぬまで歌手なんだ」と声を震わせながら強い言葉でスズ子を責め、「もしも、君が本当に歌手をやめるというなら、僕は君と絶縁します」と、静かに言い放った。
■羽鳥善一役・草なぎ剛が見せた凄みに反響
スズ子自身も予想だにしなかった、善一の頑なな反応。かねがね「君が歌ってこそ、この歌は完成するんだ」と話していた善一にとって、それほど“歌手・福来スズ子”の引退は大きすぎ、とうてい受け入れられない事態だったのだ。
二人三脚で歩んできたスズ子と善一の突然の決裂が描かれると、視聴者からは「羽鳥先生の剣幕に驚いた」「羽鳥先生の衝撃がはっきり伝わった」といった声に加え、善一役・草なぎの演技に圧倒された、という声も続出した。
「草なぎくんの、腹の底から湧き上がる静かだけど燃えたぎる怒り、行き場をなくした愛情、寂しさ、いろんな気持ちをにじませた演技…朝から震えた」「草なぎくんの存在感と説得力がすごすぎる。本当にすごい役者さんだ」「『絶縁します』の時のつよぽんの表情…初めて見る表情だった」「羽鳥先生の気迫に圧倒されて息ができなかった。これこそ…つよぽんの真骨頂なんだよなぁ」など…。草なぎ演じる善一の演技が多くの視聴者の心を捉え、X(旧Twitter)では「羽鳥先生」がトレンド入りする反響を呼んだ。
それでも決意を変えず、その日の夜には愛子(このか)や大野(木野花)、タケシ(三浦りょう太)にも「歌手を引退しようと思います」と打ち明けたスズ子。3月26日(火)放送の第123回では、りつ子(菊地凛子)にもその思いを伝えにいく。
※草なぎ剛のなぎは、「弓へんに前の旧字体その下に刀」、三浦りょう太のりょうは「けものへんに寮のうかんむりなし」が正式表記
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