北朝鮮の国連ジュネーブ代表部は24日、欧州連合(EU)が国連人権理事会第55回会議に対北朝鮮人権決議案を提出したことを受けて公報文を発表し、「わが体制を転覆させようとする米国の対朝鮮敵視策動に便乗した重大な政治的挑発」だと反発した。朝鮮中央通信が伝えた。

公報文は「中東とアフリカ諸国の安定を破壊し、不和を醸成して最悪の人道危機を生じさせた張本人として、罪のない難民らが地中海に溺れ死のうと、収容所で寒さと病魔に苦しめられようと自分らとは無関係であるという冷淡な態度を取っているのも、他ならぬEUである」と非難。

つづけて「誰も、いかなる国際法も、EUに自主的な主権国家の内政に干渉し、自分らの基準を突きつけられる権限を付与していない」と主張した。

金正恩(キム・ジョンウン)氏(朝鮮中央テレビ)