空気の入れ替えに役立つ『換気扇』。効果や電気代について分からないまま、「なんとなくトイレや浴室の換気扇をつけっぱなしにしている」という人もいるのではないでしょうか。

電力会社が紹介している、換気扇をつけっぱなしにすることで得られる効果や気になる電気代について見ていきましょう。

換気扇をつけっぱなしにするメリットとは

トイレのニオイや浴室の湿気対策には、換気扇での換気が欠かせません。ご家庭の環境によっては長時間つけていたいと考えている人も多いでしょう。

電力会社のLooopでんきは公式サイトで、「換気扇は24時間つけっぱなしでもOK」と発信しています。そのメリットは以下の4つです。

1.カビや結露の防止

換気扇をつけっぱなしにしていると室内の湿気を常に外へ出せるため、湿気によって結露したりカビが発生したりするのを防げます。

家の中でも湿度が高い浴室は、換気扇をつけっぱなしにする効果が特に高いそうです。

2.ニオイ対策

トイレに限らず、家の中はいろいろなニオイがします。換気扇が24時間回っていれば新しい空気と循環し続けるため、ニオイ対策として効果的です。

換気扇を『弱』で回しても効果が期待できるので、夜間の運転音を気にする必要もありません。

3.家の劣化防止

木造住宅の場合はシロアリ被害が心配。湿気で傷んだ柱や基礎部分はシロアリ発生の原因になることもあります。

換気扇をつけっぱなしにすれば、屋内の湿気を排出することで木材へのダメージは軽減されます。つまり、換気扇を回すことで住宅自体の寿命を延ばすことにつながります。特に湿気の多いお風呂は、湿気対策が十分でないと家中に湿気が回ってしまいますので注意しましょう。

Looopでんき公式 ーより引用

4.花粉や黄砂の対策

春先は特に、窓を開けると花粉や黄砂が室内に入り込んで来ます。外に干していた洗濯物や外から帰ってきた時に着ている衣類などに付いてくることも。

換気扇をつけておけば、室内に入り込んだ花粉や黄砂を排出しやすくなります。

気になる電気代は

換気扇を24時間つけっぱなしにしていると気になるのが電気代です。電気代は以下の計算式で算出します。

「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」、料金単価は1kWhあたり27円/kWh

Looopでんき公式 ーより引用

上記の計算式をもとに、Looopでんきが算出した1か月の電気代の例は以下の通りです。

・トイレ:消費電力3Wの換気扇を使った場合、1か月あたり58.32

・浴室:消費電力13Wの換気扇を使った場合、1か月あたり252.7円

上記で挙げた電気代はLooopでんきの計算によるもののため、他社と多少の差がある可能性も。しかしそれでも、換気扇をつけっぱなしにした際の電気代が安いことが分かるでしょう。

換気扇を長時間使うことにはさまざまなメリットがあります。24時間つけていても、電気代が大幅に高くなることはありません。換気扇を活用し、快適な住環境を整えてみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
Looopでんき公式
※写真はイメージ