塩田将己

昭和歌謡で日本を元気に"――。『ぽかぽか』(フジテレビ系)のエンディングで毎日生歌唱を披露し、メジャーデビューの前から注目度の高いSHOW-WA(ショウワ)は、秋元康がプロデューサーを務める新人男性グループだ。

25歳以上のみが受けられる「夢をあきらめるな!男性グループオーディション」で応募総数3000人の中から選ばれた6人で構成され、そのメンバーは元Jリーガーや元大手企業の会社員など、さまざまな経歴を持っている。

そんな個性派揃いのメンバーを週プレNEWSでは一人ずつピックアップし、新人アーティストとして新たな道を歩み始めた6人の胸の内、そして3月30日に開催される1000人集客を目指した一大イベントに向けての意気込みを聞いた!

第3回は、SHOW-WAではメインボーカルのひとりを務める最年少の塩田将己(しおた・まさき)さん。大学時代は大手レコード会社主催のオーディションに優勝するも音楽以外の道へ進んでしまった彼に、紆余曲折を経てSHOW-WAに辿り着いた経緯や思いを聞いた。

【画像】塩田将己の私服ショット

――女子ウケの高いルックスだけど、グループではおちゃらけ担当の塩田さん。32歳でグループ最年少なんですね。

塩田 最年少ですけど、年上いじりみたいなのは一番やっているキャラではありまして(笑)。メンバーたちが年の差を感じさせないようにしてくれるので伸び伸びと自由にやっています。

――SHOW-WAのオーディションを受けたきっかけは何だったんですか?

塩田 インディーズなど歌手活動を8年やっていたんですけど、最初はオーディションを受けまくっていたんです。その頃に知り合った方から、「塩田さんにピッタリなので受けてみませんか?」と8年越しに連絡をもらって。25歳以上でも受けられるオーディションなんて数年に1回しかないので、「受けます!」ってひとつ返事でした。

塩田将己

――大学時代は大手レーベル主催のオーディションでグランプリを受賞。でも音楽の道を選ばず、進学させてくれたご両親の気持ちを汲んで大手企業に就職したそうですね。

塩田 就職活動中だったんですよ。グランプリをいただいたときと、入社を希望していた大手企業への内定がちょうど重なってしまって......。どっちを選ぶかすごく悩みましたけど、ここで音楽を選んだら両親に反対されるのはわかっていたので一旦、社会人になろうと決めたんです。それに、当時はまだ若かったので「やりたくなったらまた受ければいいや」という気持ちもあって。

――1度は諦めた音楽の道に、また挑戦したいと思ったのはどうしてですか?

塩田 社会人を経験したからこそ、「やっぱり僕は歌手になりたい」って気持ちがより大きくなっていたんです。営業マンとしてがむしゃらに働いていたんですけど、大阪に転勤してひとりの時間が多くなるじゃないですか。自分の将来を考えたとき、夢を諦めて会社に骨をうずめるのは違うなと思って。また音楽を頑張ろうと決めて、社会人をやりながら歌手活動をしていました。

――音楽を本気でやりたいってことはご両親に相談したんですか?

塩田 相談はしないで、もう決めたからって事後報告みたいに伝えて(笑)。なかなか芽が出なかったので「そろそろ諦めてもいいんじゃない? 趣味にしたら?」って言われることもありました。ただ、今まで一度も僕のライブに来たことがなかったのに、SHOW-WAのライブは親も親戚もいっぱい来てくれるんです。まだ売れてないので安心はさせられないけど、ちょっとは認めてくれたというか、一歩ずつ進んでいるねって思いで見守ってくれているのは感じますね。

大手企業で働いていた塩田さん。営業マン時代のスキルを活かし、1000人集客イベントのフライヤーは本人が作成したという。
大手企業で働いていた塩田さん。営業マン時代のスキルを活かし、1000人集客イベントのフライヤーは本人が作成したという。

――趣味やインディーズではなく、もっと上を目指したい思いがあったんですね。

塩田 おこがましいんですけど、当時は「絶対誰にも負けないでしょ、俺よりうまいやつ見たことないし」とか思っちゃうタイプだったんですよ。実際、オーディションではグランプリや賞をもらって、ファイナリストにも残っていたので。でも、いいところまではいくのに、なぜか運がなくてその先には進めなかったんです。僕がボーカルでギタリストと2人組でデビューするって話が出たときもギタリストが飛んじゃって、おじゃんになって。

――え!? そんなことあるんですか!

塩田 あったんですよ! 別のオーディションでも「やっぱり24歳以下にします」って審査途中で切られるとか、縁があるようでなかったんです。でも結果、良かったと思いますね。積み上げてきた経験が今に全部つながって、ここにいるんだなって。

塩田将己
――3月30日(土)には「SHOW-WAイベントでファン1000人集められるか!?」の開催が決定。平日の『ぽかぽか』ライブやイオンモールツアーのほか、巣鴨など各地でティッシュ配りやチラシ配りまでしているそうですね。

塩田 ぽっと出の僕らが1000人集めるのは大変だと思いますけど、デビューって何年もかかってやっと掴めるものじゃないですか。それを数ヶ月で成し遂げるためには、休みなくやんないと追いつけないと思うんです。日々のライブやレッスンはもちろん、歌の動画とかSNSも毎日動かして、チラシを配ってお声がけするとか、今はやれることをがむしゃらにやっています! 

――1000人集めないと解散の危機もあるそうですが! 4月以降の予定がまだ何も聞かされてないってプレッシャーがすごすぎませんか?

塩田 そうなんですよ! 30日のイベントのことで頭がいっぱいで、夢にまで出てきました。人数が足りないけどまだちょっと時間あるよって言われて、必死に呼び込みする夢とか(笑)。あと最近は分単位で動いているので、遅刻したら終わりなんですよ。今まで目覚まし時計なしで起きたことなかったんですけど、32年の人生で初めて時計が鳴る前にパッと起きるようにもなって。家族や友達と話していても上の空で、追い詰められてますね(笑)。

――もし達成できなかったら......、とか考えちゃうことも?

塩田 それは全く考えないようにしています。引き寄せの法則ってあると思うので、達成できたビジョンしか描いてないです!

――今年1月から休みなく走り続けていますが、達成して時間ができたらやりたいことは?

塩田 宴ですね! 漫画『ONE PIECE』が大好きなので、メンバーみんなで勝利の宴を(笑)。あとは、サッカーや車の運転もしたいですし、家で映画見たりカルトとか都市伝説のYouTube見たりして、何も考えずボーッとしたいです。

今は、3月30日に向けて死ぬ気でやっているので、その思いも伝わるように、会場に来ていただいたみなさんの心に響くような歌を届けたいと思っています。そして、デビューできたら、何かで必ず頂点を取れるようなグループを目指したいです!

塩田将己
●塩田将己(しおた・まさき)

1992年1月19日生まれ 東京都出身 身長=182cm
◯昭和歌謡リバイバルプロジェクトから誕生した、秋元康プロデュースの6人組男性グループ「SHOW-WA(ショウワ)」のメインボーカルで、最年少メンバー。3月30日(土)に東京・フジテレビ湾岸スタジオにて無料イベント「SHOW-WAイベントでファン1000人集められるか!?」を開催! 詳細は公式ホームページをチェック!
公式X【@masaki_shiota17】
公式Instagram【@masaki_show_wa】

取材・文/釣本知子 撮影/金髪りさ

SHOW-WAの塩田将己