2024年シーズンの公式戦324試合が生中継されるMLBのシーズン開幕に先立ち、ABEMAにて2024年シーズンをより楽しむための予習番組「FAN FUN MLB」#9、#10が、3月19日、20日に配信された。

【写真】「メジャーリーガーベストナイン」を発表したAKI猪瀬

「FAN FUN MLB」は、世界最高峰のプロ野球リーグMLBについてくわしい人はもちろん、これから楽しみたいと思っているビギナーでも、2024年シーズンを“玄人(くろうと)目線”で楽しむことができるようになる、MLBの基礎知識を学び、開幕に先立ち予習する番組。番組MCをますだおかだの岡田圭右、タレントの磯山さやかが務め、ゲストに元プロ野球選手で解説者里崎智也、解説にジャーナリストのAKI猪瀬が出演した。

■「メジャーリーガーベストナイン

3月19日、20日に配信された #9、#10では、AKI猪瀬が2024年シーズン注目する「メジャーリーガーベストナイン」を発表した。

AKI猪瀬は、投手:スペンサー・ストライダー投手(アトランタ・ブレーブス)、捕手:アドリー・ラッチマン選手(ボルティモア・オリオールズ)、一塁手フレディ・フリーマン選手(ロサンゼルス・ドジャース)、二塁手ムーキー・ベッツ選手(ドジャース)、三塁手オースティン・ライリー選手(ブレーブス)、遊撃手フランシスコ・リンドーア選手(ニューヨーク・メッツ)、外野手アーロン・ジャッジ選手(ニューヨーク・ヤンキース)、フアン・ソト選手(ヤンキース)、ロナルド・アクーニャJr.選手(ブレーブス)、指名打者大谷翔平選手(ドジャース)を選出。

また、夢のオーダーも発表し、1番ベッツ選手、2番大谷選手、3番フリーマン選手を並べると、岡田は「ドジャースの選手が上位打線に並んでいるということは、ほかの球団よりも戦力が頭ひとつ抜けている?」との疑問に対して、AKI猪瀬は「野手のみならず、先発投手ブルペンも、すべてにおいて良い戦力構成になっている」と解説した。

また、2006年、2007年と2年連続でプロ野球ベストナイン賞に選出された里崎は、「引退した時に初めて価値がわかる。現役引退すると、自分には実績しか残らない。現役時代に賞を獲れたか、チームが日本一になったのか、これらの経験の差がとても大きくなってくる」と明かした。

■主要タイトルの予想では

また、2024年シーズンの主要タイトルの予想では、まずは、レギュラーシーズンでもっとも活躍した投手に贈られる「サイ・ヤング賞」を、AKI猪瀬が「予想時期が早いのでむずかしいんですけど……」と苦笑いを浮かべながらも、ア・リーグパブロロペス投手(ミネソタ・ツインズ)、ナ・リーグウォーカー・ビューラー投手(ドジャース)を指名する。

また、日本人投手のなかでサイ・ヤング賞にもっとも近い投手を聞かれると、AKI猪瀬は「オープン戦の快投を見ちゃうと、山本投手も1年目から可能性があるのでは? 新人王とW受賞してしまうかも」と期待を寄せた。それに岡田と磯山が興奮の声をあげると、AKI猪瀬は「ドジャースはシーズン162試合のうち、間違いなく100勝はするチーム。そう考えると、山本投手はいきなり16勝できそうな雰囲気がある」と太鼓判を押していた。

さらに、AKI猪瀬は、活躍した打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」では、ナ・リーグは大谷選手、もしくはベッツ選手、アクーニャJr.選手の三つどもえになると予想し、「このメンツでMVPも争うことになるのでは?」と続けた。

その一方で、「『大谷選手は三冠王も狙える!』とよく言われているけど、無理です」と大胆に予想したAKI猪瀬は、その理由を「ホームランと打点の二冠は獲れるだろうけど、ナ・リーグは打率4割も夢じゃないような数字を残せる選手が多い。ア・リーグロサンゼルス・エンゼルスに残っていたら、可能性はあったけど……」と語った。

また、MLBプロ野球ともに記者による投票で受賞者が決定することが話題にあがると、里崎は「MLBは記名制だけど、プロ野球は無記名。だから、プロ野球では『なんでコイツやねん!』という選手に票が入っていたりする(笑)」と指摘すると、岡田は「記者がふさわしいと思ったんやから、ええがな」と諭す。AKI猪瀬は「去年、大谷選手が満票でMVPを受賞したが、その時にもし投票しなかった記者がいたとしたら、開票時にその記者の名前や所属が知れわたる。全米のファンから『なんで投票しなかったの?』と聞かれた時に説明責任を果たせるように、MLB記者は確固たる“評価のものさし”を持っているんですよね」と解説した。

#9 #10が放送された「FAN FUN MLB」/(C)AbemaTV,Inc.