古舘伊知郎・大谷翔平

フリーアナウンサー・古舘伊知郎が24日、自身の公式YouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』を更新。ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、違法スポーツ賭博に関与したとして球団を解雇された問題について言及。大谷選手の“年俸後払い”との関係について私見を述べた。

 

■“後払い”が関係?

大谷選手と水原氏をめぐっては、大谷選手名義の口座から、違法スポーツ賭博の胴元に送金があったことが判明。水原氏は当初、自身が抱えた450万ドル(約6億8,000万円)の借金を大谷選手が肩代わりしたと語っていたが、その後一転して大谷選手の関与を否定しており、大谷選手の代理人は、大谷選手が大規模な窃盗の被害に遭ったとしている。

古舘は今回の件について、大谷選手の巨額年俸の“後払い”が関わっているのではないかとの見方を示す。

 

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■会計検査官が「税制に著しい不均衡」

大谷選手は今年1月、ドジャースと10年総額7億ドル(約1,015億円)の巨額契約を結んだことが報じられた。この契約は総額の97%にあたる6億8,000万ドル(約986億円)が、11年目以降に後払いされるという異例の形になっていることが伝えられている。

これについて同月、ドジャースの本拠地であるカリフォルニア州の会計検査官が、州の税制に著しい不均衡が生まれているとする声明を発表。議会に是正を要請すると伝えられていた。

 

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■「槍玉にあげてやると…」

古舘は、大谷選手が後払い分を受け取る11年後にカリフォルニア州を離れた場合、「カリフォルニアにとってはトータルで142億円の税収がパーになる」とし、「『槍玉にあげてやる』と目をつけて動き出していたとしたら」と切り出す。

「税がらみの当局が目をつけて見ていたら、『大谷の口座から多額の金が違法の賭博に出ているようだ』っていうのが浮上したとしたら。通訳が違法賭博やってるぞっていうのが見えてきたとしたら…」と仮定。

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■「星座のようにつながってくる」

一部情報によると、違法スポーツ賭博の胴元に対しては昨年10月に連邦が捜査をしており、ロサンゼルスタイムズ紙がスクープしていた。この一連の記事を書いた記者の中に、スポーツ担当記者以外にも、数々の汚職事件をスクープしている有名記者もいたともいわれており、古舘は「だとすれば、税務当局、捜査当局、カリフォルニアの記者、一線上に星座のようにつながってくるよね」と話す。

「あの異例の後払い、カリフォルニアに入るべきものが入らないこのやり方、『これはどこかで目をつけておいて批判しておかないと、他もみんな、富裕層も含めて我も我もとなったら困るぞ』と一石を投じようという動機があったんじゃないの」と、大谷選手の巨額後払いを問題視した当局の意向が影響したと指摘している。

 

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■ユーザーからさまざまな声

古舘の話に、ユーザーからは「あくまで推測にはなってしまうけど、州当局に目付けられた可能性は高いんじゃないかと思う」「古舘さんの言うように、大谷がドジャースと巨額の後払い契約を結んだことを州税局が問題視してたんだよね」「圧倒的な実績で賞賛以外しようがなかったけど、いざ非難の口実ができれば、一斉に手のひら返しで大谷バッシングに変わる可能性すらある」と共感や納得の声が。

その一方で、「報酬を後払いにするのが問題あれば、法の不備が問題なのであって大谷には何の非もない。批判する相手を間違えている」「確かに後払いの比率は大谷がもちろん一番大きいけど、べッツやフリーマン含め高額な選手は皆してるわけだし」「給与後払いなどは昔からMLBにあるシステムに過ぎません」と疑問を抱く人も見受けられた。

■違法賭博問題と年俸後払いの関係に私見

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