BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、3月26日(火)昼12時より、韓国ドラマ「ペク・ドンス」(全40話)を毎週月曜~金曜に放送する。本作は、朝鮮王朝の国王イ・サン(ホン・ジョンヒョン)を守った実在の最強剣客ペク・ドンス(チ・チャンウク)の半生を描いた大ヒット歴史時代劇だ。本記事では、「ペク・ドンス」のあらすじや見どころを深掘りしていく。

【写真】激しい剣のぶつかり合い…迫力満点のアクションシーン

■1700年代の朝鮮王朝時代を描いたアクションシーン満載の時代劇

史実をもとに、1700年代の朝鮮王朝時代を描いた本作。イ・サンの護衛武官で朝鮮最高の武人と言われるペク・ドンスと、イ・サンの暗殺を狙う朝鮮最高の闇の刺客集団“黒紗燭籠(フクサチョロン)”の対決を華麗なアクションシーンと共に描いていく。

主人公のペク・ドンスを演じるのは、最高視聴率40%以上を記録したドラマ「笑ってトンヘ」や「会いたい」に出演し注目を浴びたチ・チャンウク。対する黒紗燭籠の剣客ヨ・ウンを、「太王四神記」や「善徳女王」などに出演し、“国民の弟”として人気のユ・スンホが演じる。2人の実力派イケメン俳優による手に汗握るアクションシーンは、本作における見どころの一つだ。

また本作の舞台である“1700年代の朝鮮王朝時代”は、日本でも放送された「トキメキ☆成均館スキャンダル」や「イ・サン」と同時代で、歴史ドラマファンには馴染み深い歴史的なエピソードが散りばめられている。中には、新解釈した史実に基づいて描いているシーンもあり、大変興味深い内容となっている。

■立場の違いから対立していくペク・ドンスとヨ・ウン

時は1700年代。朝鮮王朝第21代国王のヨンジョ(チョン・グクファン)が治める朝鮮では、老論派の勢力が軍を掌握し、王の権威を脅かしていた。ヨンジョの息子・セジャ(オ・マンソク)は老論派に謀反の罪を着せられ、セジャの忠臣であったペク・サグェン(オム・ヒョソプ)が身代わりとなって処刑されることに。

グェンと兄弟の契りを交わした、剣の達人キム・グァンテク(チョン・グァンリョル)が助けに駆けつけるが、身重の妻と生まれてくる我が子をグァンテクに託し、サグェンは処刑されてしまう。そして、産まれたばかりのドンスを連れて逃げるグァンテク。しかし結局捕らえられ、生後間もないドンスの命と引き換えに左手を切り落とされてしまう…。その後、ドンスはグァンテクの仲間であるフクサモ(パク・チュンギュ)のもとで育つこととなる。

一方、人を殺めてしまう不吉な相“殺星(サルソン)”を持って生まれたヨ・ウンも過酷な運命に翻弄され、偶然出会った清の刺客集団・黒紗燭籠のチョン(チェ・ミンス)のもと、刺客として育てられていた。そんな2人は、セジャが北伐の夢を叶えるために再建した護衛部隊「壮勇衛(チャンヨンウィ)」に送り込まれ、厳しい訓練を共にしながら良きライバルとして成長していくのだった。

しかし、老論派と黒紗燭籠によるセジュの暗殺計画が持ち上がると、セジュを守るドンスと黒紗燭籠の刺客であるウンは対立していくこととなる――。

■ドンスとウンを取り巻くキャラクターたちの切ない恋模様にも注目

本作では、ドンスとウンのアクション対決はもちろん、それぞれの師であるグァンテクとチョンを演じたチョン・グァンリョルとチェ・ミンスによる名演技も必見。重厚感ある演技とカリスマ性で歴史ドラマに欠かせない存在であるグァンリョルは、武官としての迫力に加え、禁断の愛に揺れる切ない一面を繊細に演じている。一方、多くの作品に出演し、独特の存在感を放つミンスは、本作の撮影中に“落馬事故”に遭いながらも、後の撮影を見事に乗り越え、見事な剣捌きを披露している。

また、剣士たちが思いを寄せる女性陣にも魅力的なキャラクターが勢ぞろい。北伐のための兵法書「北伐之計(ほくばつのけい)」を守り続ける家計に生まれた娘・ジソンを演じるのは、「バンガ?バンガ!」「天地人(発酵家族)」などに出演するシン・ヒョンビン。世子の許嫁である彼女はドンスの初恋の人で、ウンの思い人という複雑な立場に立たされる。運命に翻弄され、心を閉ざしながらも幸せを掴みたいと願うジソンが、どのような結末を選ぶのかにも注目だ。

盗賊団の長であるジンギの娘ファン・ジンジュを演じるのは、ファッションモデル出身で「ARAHAN アラハン」で女優デビューを果たし、アクション女優としても注目されているユン・ソイだ。子供の頃に一緒に暮らしたドンスに一途な恋心を抱くジンジュの、複雑な環境の中にありながら前向きに生きようとする魅力的な姿を、得意のアクションと共に見事に演じている。

さらに、刺客集団の黒紗燭籠の先代天主の娘・カオクを、「推奴~チュノ~」や「パラダイス牧場」に出演するユン・ジミンが務める。組織の敵であるグァンテクと愛し合いながらも、組織から逃れることができないカオク。そんな彼女が辿る悲しい運命を、ジミンが切なく美しく演じている。

壮大な歴史に基づくストーリーと共に、迫力のあるアクションシーンも満載の本作。それぞれの人生を懸命に生きるキャラクターたちの葛藤や決意、そして運命に翻弄される姿などが色濃く描かれている。

「ペク・ドンス」より/(C)SBS