レアル・マドリードは、リーベル・プレートに所属するU-17アルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノに関心を寄せているようだ。25日付で、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 FWヴィニシス・ジュニオールとFWロドリゴが17歳、来夏に加入するFWエンドリッキに関しては16歳で、“白い巨人”との契約にサインした。FIFAが定める「18歳未満の国外移籍禁止」のルールに則って、クラブと正式な契約を締結するのは18歳の誕生日を迎えてからという条件を加えて。新大陸で若き才能を発掘し、将来的な加入で合意を取り付け、移籍解禁となると同時に正式契約を締結する。ここ数年、レアル・マドリードが用いてきた戦略だ。そして今度は、先の3選手の出身国ブラジルと並ぶ、南米のもう一つの強豪アルゼンチンの“金の卵”に目を付けている。

 レアル・マドリードが関心を寄せるのが、リーベル・プレートに所属するMFフランコ・マスタントゥオーノだ。『マルカ』によると、今年2月に、16歳と5カ月24日でクラブ公式戦最年少得点記録を塗り替えた左利きの司令塔に対しては、バルセロナマンチェスター・シティなどの欧州複数クラブが興味を示しているが、レアル・マドリードも重要な選手としてリストアップしているとのこと。実際に、スカウト部門はブラジルでエンドリッキの視察を終えた後、アルゼンチンにまで足を運び、同選手のパフォーマンスを直接見たと報じている。

 また『アス』は、リーベル・プレートが同選手との現行契約(2026年夏まで)に盛り込まれたバイアウト条項を4500万ユーロ(約74億円)にまで引き上げることに成功したことを踏まえた上で、「2026年の夏までヨーロッパに渡れない16歳を獲得するための競争が始まった。どこかのクラブがその一歩を踏み出し、シーズンが終わる頃に、2年後のヨーロッパ行きを約束することになるだろう」と指摘している。

 “エル・ドラド”に眠るヴィニシウス、ロドリゴ、エンドリッキを探し当ててきたレアル・マドリードは、次なる“金の卵”を手中に収めることができるのだろうか。

レアル・マドリードが狙うアルゼンチンの“金の卵” [写真]=Getty Images