旭化成グループにおいて救命救急医療事業を手掛けるZOLL Medical Corporation(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:Jonathan Rennert、以下「ZOLL」)の子会社である旭化成ゾールメディカル株式会社(本社:東京都港区、社長:田中 孝之、以下「当社」)は、非医療従事者向け自動体外式除細動器「ZOLL AED 3(R) オートショック」の販売を開始しましたのでお知らせします。

日本国内で一般的に普及しているAED自動体外式除細動器)は、AEDが心停止傷病者の心電図を解析し、電気ショックが必要と判断した場合に救助者へ指示を出し、救助者自身がショックボタンを押す必要があります。

「ZOLL AED 3(R) オートショック」は、電気ショックが必要とAEDが判断した場合、自動で傷病者へ電気ショックを与えるため、電気ショックが適切に行われないリスクを低減すると同時に、救助者の心理的負担の軽減が期待されます。

1. ショックボタンの操作不要、AEDが自動で電気ショック

AEDが心電図解析の結果、電気ショックが必要と判断した場合、AEDが自動で電気ショックを行うため、救助者はショックボタンを押す必要がありません。

2. わかりやすさを追求したユーザーインターフェース

オートショックAEDであることを救助者が識別するためのオートショックAED共通ロゴマークのほかに、以下の特長も備えています。

1.本体ディスプレイ下に「オートショック」と大きく表示。ひと目でオートショックAEDであることがわかります。

2.電源を入れると「オートショックAED」という音声とともにカラーディスプレイ画面にテキストメッセージを発出。オートショックAEDであることを救助者に知らせます。

3.電気ショック実施前には、音声とディスプレイ表示で「3、2、1」とカウントダウンを実施。オートショックAEDが初めての救助者でも適切に使用できるような工夫がされています。

3. 救命率向上と管理コスト低減を目指した多彩な機能

「ZOLL AED 3(R) オートショック」は、オートショック機能のほかに、以下をはじめとする多くの機能を搭載しています。

1.救助者の胸骨圧迫に対しリアルタイムでフィードバックを行い、ガイドライン*1 が推奨する質の高い胸骨圧迫ができるようガイドするZOLL独自の「胸骨圧迫ヘルプ機能」 

(*1:JRC蘇生ガイドライン2020:https://www.jrc-cpr.org/jrc-guideline-2020/

2.心電図解析時間の大幅短縮で胸骨圧迫の中断時間を最小限にし*2、絶え間ない胸骨圧迫をサポートする「RapidShock(R)」テクノロジー
(*2:当社比)

3.ボタンひとつで切り替えでき、迅速な未就学児への対応を可能にする「未就学児用モード」

4.使いやすさを追求、初めてでも迷わない高い操作性を提供する「大型高解像度カラー液晶ディスプレイ

5.5年間の長寿命でメンテナンスの手間とランニングコストの低減を実現する「小学生~大人・未就学児兼用除細動パッド」と専用バッテリー

日本では、心臓突然死で年間約8万人の方が亡くなっています。そのうち一般市民が目撃した心肺機能停止傷病者は28,834人と報告されている一方で、AEDによる除細動(電気ショック)実施は1,229人、実施率は4.5%にとどまっているのが現状です。(出典:総務省消防庁令和5年版 救急救助の現況」)

当社は、「ZOLL AED 3(R) オートショック」の普及によって、一般市民による、除細動実施率と救命率のさらなる向上へ寄与することを目指しています。

ZOLLは2012年に旭化成グループに参画して以来、ヘルスケア領域のグローバルにおける拡大・発展をけん引するとともに、重篤な心肺疾患および呼吸器疾患に苦しむ患者さんに有意義な変化をもたらす革新的な技術を提供し、世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献してきました。

今後も当社は、AEDをはじめとする救命医療機器提供を通じて、日本における救命救急治療への貢献を目指した取り組みを拡大させるとともに、旭化成グループのヘルスケア領域の成長に寄与していきます。

旭化成ゾールメディカル株式会社について>

旭化成ゾールメディカル株式会社は、米国を中心に世界140か国以上で救命救急医療事業を展開するZOLLの日本での事業の拡大のために2012年8月に設立され、ZOLLの各種製品の販売を行っています。

配信元企業:旭化成株式会社

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