6ポイントを獲得した角田。開幕から2試合で不本意に終わっていた鬱屈を晴らした(C)Getty Images
3月24日、F1第3戦オーストラリアGPの決勝がメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、予選8位からスタートしたRBの角田裕毅が7位に入り、今季初入賞を果たした。
開幕から2連勝中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスタート早々にトラブルで消えるという予想外の展開となった今回のレース、カルロス・サインツ(フェラーリ)が今季初優勝を飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
フェラーリ、マクラーレン勢が上位を占めたオーストラリアGPで、角田は予選から好調な走りを繰り広げた。2週間前のサウジアラビアGPに続いてシングルグリッドからスタートし、決勝でもしぶとく10位以内をキープ。8位でのフィニッシュとなったが、7位でチェッカーを受けたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がレース中、違反となる行為があったとしてペナルティの20秒が加算。これにより角田が7位に繰り上がり、6ポイントを手にした。
シーズン初戦はチーム内での不協和音が囁かれ、さらに2戦目ではコース上での不可解なブロックに苦しめられた。不本意な内容が続いていた角田だったが、3戦目にしてチームに今季初ポイントをもたらすこととなり、チームスタッフもその走りを手放しで称えている。
イギリスのモータースポーツサイト『Pitpass.com』では、RB首脳陣によるレース後の声を伝えており、ローラン・メキースチーム代表は角田に対し、「彼は週末を通して一歩も間違えることなく、冷静さと決意でセッションごとにペースを上げていった」と賛辞を贈ったとしており、「とてもポジティブな結果だ」と振り返っている。
他にも、ジョディ・エギントンテクニカルディレクターからは、「最初の2つのGPでいくつかのフラストレーションを感じ、ポジティブな兆しは見せていたものの、すべてをまとめることができなかった」と過去2戦の内容を指摘。その上で、「ユウキはレースウイークを通じて好調で、決勝でも成熟した自信に満ちた走りで仕事を終えた」と絶賛している。
手堅い走りでシーズン初ポイントを獲得した角田は、勢いに乗り次戦の日本GPに臨む。今季より春の季節を彩ることとなったホームグランプリで、さらに上位を狙う走りを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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