カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 運動機能が低下した犬が専門のリハビリ施設で理学療法を受けていたところ、思いもよらぬ凄腕の助っ人が加わったようだ。マッサージのうまさでは定評のある猫先生である。

 ボクサー犬は2人のプロの理学療法士にマッサージを受けていたのだが、「どれどれ私も治療に加わろう」とばかりに、猫が犬の体をもみほぐしはじめたのだ。

 これだけの腕前がありながらも無料で治療に参加するとは、さすが猫先生。だが犬は猫先生の参加に驚きを隠せなかったようだ。

【画像】 凄腕の猫マッサージ師が犬の治療に加わる

 人間が整形外科などで理学療法を受けるのと同様、犬も手術後や、運動機能が低下した場合、あるいは何らかの疾患がある場合に、リハビリテーション施設で施術を行ってもらうことがある。

 このボクサー犬も、人間の専門家にマッサージを施されていた。1人がお尻の上、もう1人が前脚をやさしくもみほぐしていたのだが、誰も手を付けていない腹部に手を貸したのは猫のマッサージ師だ。

 気持ちよさそうにマッサージを受けていた犬だが、途中で手の数が増えていることに気が付いたようで、顔をあげた。

1

 自分の腹部をもんでいるのが猫だということに気が付いた犬は、いささかびっくりしたようだが、安定したもみっぷりに安心したのか、またすぐに体勢を戻した。

[もっと知りたい!→]ふむふむそうか。タブレットを見ながら生地のこね方を学ぶ猫

no title

 だが猫先生、「もうここは自分がいなくても大丈夫だろ、おまえらにまかせた」とばかりにすっとどこかに消えてしまった。

 別の患者の様子を見に行っていたのかもしれないな~。

TikTokで動画を見る

猫がふみふみする理由

 猫は、手をぐーぱーさせながら、前足で交互にふみふみする動作をすることがある。パン屋さんが生地をこねる様子に似ていることから英語では「making biscuits(メイキング・ビスケット)」と呼ばれている。

 一般的にふみふみするのは柔らかい場所で、ふとんや毛布、飼い主や、一緒に暮らしているペットなどが多い。

 国際猫協会( International Cat Association)によると猫がふみふみする理由は断定はできないが、5つほど考えられているという。

・合わせて読みたい→揉まれる猫、揉みほぐす猫。究極の猫マッサージ動画

授乳本能:子猫時代、授乳中に母親のお腹をこねてお乳の流れを促していたことから、大人になってもこの行為をすることで、懐かしさや癒しを求めている可能性がある。

縄張りマーキング: 猫は足の裏に臭腺があるため、ふみふみすることで、その対象物が自分のものであることを示すニオイ付けをしている可能性がある。

リラックスするため:人間がリラックスするために自分の筋肉をストレッチしたりマッサージしたりするのと同じように、猫のふみふみで、筋肉を伸ばしてリラックスしている可能性がある。

巣を作る本能:野生下では、猫はい草や葉の上をふみならして柔らかく快適な睡眠場所を作ることがある。この行動が飼い猫にも引き継がれている可能性がある。

注意を引く:飼い主の注意を惹き、愛情を求める方法としてふみふみをする猫もいるという。ふみふみすることで、なでてもらったりおやつがもらえたりするのであれば、それに関連付けている可能性もあるという。

written by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

犬のリハビリを行っていたところ、猫のマッサージ師が加わっていた件