ブラジル・ドーピング規制当局(ABCD)は25日、アンチ・ドーピング検査で不正行為を働いたフラメンゴの元ブラジル代表FWガブリエウ・バルボサに対して、2年間の出場停止処分を科したことを発表した。

ガビゴルの愛称で親しまれるガブリエウ・バルボサは、2023年4月8日にクラブ施設で行われた抜き打ちのドーピング検査の際、検査スタッフの指示に従わず、昼食を取るなど検査の実施を遅らせていた。

これを問題視したABCDは、昨年12月にブラジル・アンチ・ドーピング規程第122条の「管理過程の一部に対する不正行為または不正行為の企て」に対する違反があったとして、ガビゴルを告発していた。

クラブの発表によれば、25日にブラジルのアンチ・ドーピング裁判所にて行われた裁判の結果、有罪5票、無罪4票の賛成多数で有罪となり、ガビゴルに対する2年間の出場停止処分が確定。この処分はドーピング検査が行われた2023年4月8日から執行され、ガビゴルは2025年4月までプレーすることができなくなった。

今回の処分を受け、フラメンゴは「科された処分を受けるだけの不正がなかったと確信していることから、当該選手がスポーツ仲裁裁判所へ上訴することを支援する」との声明を発表している。

弱冠20歳にして欧州に渡ったガビゴルだが、インテルベンフィカといった欧州のクラブでは輝きを放つことができず、2018年にブラジルに復帰。2019年からは一貫してフラメンゴでプレーし、クラブ通算261試合143得点38アシストという数字を誇り、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスやブラジル1部リーグなど多くのタイトルをクラブにもたらしていた。