まだソウル市だけだが…ソウル市議会で「バス運行基準に関する条例改正案」が可決された。ソウル市内バスとマウルバス(市内の短距離を走る緑色のバス)の車内でわいせつ物を視聴するなどの性的羞恥心や嫌悪感を誘発する行為を規制するものだ。

 バスの中で視聴できるわいせつ物っていったいなんだろう。

 昨今ブルートゥースも改良されてきて、音漏れもかなりなくなった気がするが…隣の人が昔でいうところの素人のエロビデオを視聴しているのを、覗き見して、卑猥だわと思うことなんだろうか。多くの日本人の感覚では、バスの中でそういう類の動画は見ないんじゃないかな。

 すると、ぎりぎり布一枚で裸体じゃない女性の画像。特に素人もの? 。逆に言えば、今ヒットになっているソウル消防署のナイスバディのカレンダーも卑猥だと感じる「男性」だっているかもしれない。もちろん、ジェンダーな時代、生まれたときの性別は問わない。また、性的対象年齢層もあるだろうから、大人の裸体とも限らない。服を着ていてもエロいものはたくさん存在する。

 まれに、スマホに不本意に登場するエロ漫画コマーシャル動画は自分の意志で出るのではないので、それは犯罪にならないだろう。

 この条例、仏像作って魂入れずのごとく、わいせつ物の定義を明確にしないとなんのために必要なのかわからない~韓国の男性がいきなりズボンを脱いで見ろ見ろ! と言っても、ああ小さいねみたいな。

 バスの中という設定もそうだが、今学校などの図書館に置かれている本も次きにこのわいせつ物になる可能性で議会は進んでいる。ただ「性教育教材」や裸体の彫刻や図画を集めた美術系の図鑑のすみわけをどうするか、答えがまだ出ていない。

 法律で取り締まれば取り締まるほど、猥褻は主張してくるものだ。

 ちなみに、この条例に、逮捕(あからさまなら別)や罰金刑はない。なぜなら、条例だから。よかれと思ってややこしい条例作るなよ。東京都迷惑防止条例とはかなり違う。

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