京都駅から乗っていくから混むのです!

京都市バス、6月にダイヤ大幅改正

京都市交通局は2024年3月21日市バスの「新ダイヤ」を発表しました。「10年ぶりの大幅なダイヤ改正」としており、6月1日より実施されます。

インバウンド需要の回復により、混雑が顕在化している市バスの抜本的な改善を図るべく、9両増車の810両体制で、輸送力の再配分し利用の多い系統を増便、また鉄道駅との接続を図る系統の新設を行います。

混雑防止のため、交通局はかねて京都駅から主要観光地へ市バスで直通するのではなく、地下鉄などを組み合わせた利用を呼び掛けてきましたが、それに特化した系統の新設や、一般バスと別運賃の「観光特急バス」新設による市民利用との棲み分けを図ります。

特に観光地が集中する東山方面には、観光客向けの「観光特急 楽洛」として「EX100号」系統「清水寺・祇園・銀閣寺ライン」、「EX101号」系統「清水寺ライン」を新設。この2系統は一般バス運賃の約2.2倍「大人500円」で設定されます。地下鉄・バス1日券や修学旅行1dayチケットも利用できますが、市民利用とすみ分ける目的で定期券回数券、敬老乗車証などでは乗れません。

このほか、観光利用の多い4つのルートで、観光系統「楽洛ライン」を新設。このうち102号系統「金閣寺銀閣寺ライン」は、地下鉄北大路駅金閣寺方面、北野天満宮地下鉄今出川駅、京阪出町柳駅銀閣寺方面を結びます。109系統「金閣寺・嵐山ライン」は、地下鉄北大路駅金閣寺、大覚寺、嵐山方面を結ぶものです。市街の東にある銀閣寺、西にある金閣寺と嵐山について、地下鉄とバスを乗り継いで向かうアクセスを想定しています。

市民向けサービスとしては、通学利用の多い系統で「快速」の5系統新設ならびに既存快速系統を増便。ルートが重複する系統などでダイヤを調整し待ち時間を減らしつつ、回送の営業化による増便なども行います。

また、洛西エリアについては、まちづくりと連携した運行の見直しが行われます。

このほか、利用が回復している循環系統(205、206系統など)では、平日1日あたり8-21.5便という大幅な増便も行われます。京都市交通局は「持続可能な運営のもと、市民の皆様の生活と多様な都市活動を支えてまいります」としています。

京都市バスで大幅なダイヤ改正が行われる(画像:京都市交通局)。