自分をナンバーワンだと思ってくれる大切な存在について描いた漫画「きみの1番」が、Instagramで600以上のいいねを集めて話題となっています。

 仕事も家事も失敗続きでうまくいかず、周囲と比べては「自分はダメだ」と落ち込んでいた作者。しかし、自分を求め、自分をナンバーワンだと思ってくれる大切な存在に気付いて…。読者からは、「すてき!」「泣きました」「自尊心を上げてくれますよね」などの声が上がっています。

同じような境遇の人にも読んでほしい

 この漫画を描いたのは、InstagramX(旧Twitter)で漫画を発表している、エッセイ漫画家の伊藤ぽんぽこさんです。伊藤ぽんぽこさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「きみの1番」を描いたきっかけを教えてください。

伊藤ぽんぽこさん「イラストの仕事で納得できる作品が描けず、料理も失敗して、『情けないな』『自分は何もできていないな』と落ち込んでいた時期があったんです。しかし、そんなときでも息子はいつもと変わらず、私を全力で求めてくれました。そんな息子の姿に元気をもらい、回復できたので、同じような境遇の人にも読んでほしいという思いで描きました」

Q.息子さんからの愛を強く感じるのは、どのようなときですか。

伊藤ぽんぽこさん「例えば、夜泣きで『かか、そうちゃんのとなりきてよお』といわれたり、朝起きて私が隣にいないと『かかじゃなきゃダメなの!』と主張してくれたりするときですね。『あ~。私が1番なんだな、愛されているな』と実感します」

Q.仕事や私生活で気持ちが沈んでしまったとき、伊藤ぽんぽこさん流のリフレッシュ方法はありますか。

伊藤ぽんぽこさん「自分の柱になるものをいくつか用意し、一つの柱で気分が沈んだときは別の柱に逃げて、また別の柱で気分が沈んだときは、別の柱に逃げるといったように、リフレッシュできる『何か』を複数用意しています。最近だと創作系で気持ちが沈んでしまったので、思いきり読書に打ち込むことで回復しました」

Q.漫画「きみの1番」について、どのような意見が寄せられていますか。

伊藤ぽんぽこさん「共感の言葉や、『泣いた』というコメントを多数いただきました。また、作中の「私以外の1番ができるまでは、きみの1番として』というメッセージに『グッと来ました』という声も。改めていまの貴重な『ナンバーワン時代』を堪能したいと思いました」

オトナンサー編集部

漫画「きみの1番」のカット(伊藤ぽんぽこさん提供)