「脱出術」は拘束された状態で閉鎖空間から脱出するドキドキの大技マジックだ。これは訓練された奇術師、通称「エスケープ・アーティスト」によって行われる。素人は決してマネしちゃいけないやつだ。
ギネス世界記録には、狭い水槽の中に手足を拘束された状態から脱出タイムを競う種目があるのだが、イタリアのアンドリュー・バッソ氏が、テレビセットで実演を行ったところ、2分11秒でギネス記録を更新したそうだ。
見ているだけでも息が詰まる驚きの水中脱出の瞬間を見てみよう。
Underwater Escape Artist Races Against The Clock - Guinness World Records
2024年3月22日、イタリアのプロのエスケープ・アーティスト、アンドリュー・バッソ氏が水中脱出の記録を更新した。
バッソ氏は手足を拘束された状態で水槽に逆さまに入れられ、ここから脱出するという試みを、イタリアのテレビ番組「ロ・ショウ・デイ・レコード」で披露した。
まずは両手を拘束している手錠の鍵を、水中で逆さまになった状態で外さなければならない。わずか50秒で手錠を外すことに成功したバッソ氏。
・合わせて読みたい→小窓からニュルッ！「スネークマン」として世界に知られることになった、ロシアの囚人による刑務所からの脱出映像
次は両足の関節を外し、水槽の上の穴から足を抜かなくてはならない。観客らがドキドキしている様子は画面からも伝わってくる。
見事両足を引き抜くことに成功したバッソ氏は、足が入っていた穴から手を伸ばし、水槽上部に設置された鍵の解除作業にうつった。
一般の人なら水中で息を止めていられる時間は30秒から1分ほど。訓練された人なら2分程度は可能だが、ただ息を止めるだけでなく作業をしなければならないという過酷さだ。
2分7秒あたりでようやく鍵を外すことに成功。そして2分11秒で体を水槽から脱出させたところでフィニッシュを迎える。
この記録は世界最速となり、世界ギネス記録に認定されたってわけだ。素人には決してマネできる技ではないし、プロですら失敗することもある危険なマジックだ。
歴代の脱出術と言えば、ハリー・フーディニ 氏やデヴィッド・カッパーフィールド氏などが有名だが、バッソ氏も間違いなく歴史に名を刻むことになるだろう。
・合わせて読みたい→極まるアフロ。超毛量でギネス記録を持つ男性の続編（アメリカ）
written by parumo
コメント