こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
◆17歳の頃に出産、現在38歳で孫がいる元ヤンギャル
さて、都心エリアでは晩婚化が進んで久しいですが、都心エリアに比べれば郊外エリアや地方エリアのほうがまだ早婚の傾向があり、10代のうちに結婚する女性も多いもの。ただし、早くに結婚して子を授かったものの、数年で離婚してしまうというケースも少なくありません。
今回ご紹介するのは神奈川県の郊外在住の美奈子さん（仮名）。元ヤンギャル（ヤンキーギャル）の美奈子さんは38歳ながら、すでに“おばあちゃん”になっています。
自身は17歳で結婚・出産を経験して20代前半で離婚しているため、21歳になる娘・瑠璃さん（仮名）がいます。その娘さんもギャル系で、18歳のときに結婚・出産したもののすでに離婚しているため、現在美奈子さんは娘・孫娘と三世代の女三人暮らし。
そんな美奈子さんと瑠璃さんの前にクズ男が現れたのは昨年の春だったそうです……。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆車の故障がきっかけで地元の先輩と再会
昨春、美奈子さんは自家用車の故障で修理を依頼した整備工場で、ある男性と再会。
「私、初体験がかなり早くて、結婚前にけっこう遊んでたんですけど、その当時、よく会っていた4コ上の地元の先輩がそこで整備士をやっていたんです。当時の隆二先輩（仮名）はクールなイケメンで、私が一方的に追いかけてる感じで3ヶ月間ぐらい頻繁に会っていた期間があって、身体の関係も何度か……。で、そんな隆二先輩は42歳になっても全然オジサンって感じじゃなくて、逆に渋さが出ていてイケメン度が増してるって思ったぐらい。偶然の再会に盛り上がって、すぐに二人で飲みに行くようになって、また関係を持つようになったんです」
◆アラフォーで割り切った遊びの関係が復活
10代のときも去年も、隆二さんから告白されたことはなく、割り切った遊びの関係だったという美奈子さん。
「昔も去年も私はちゃんと付き合いたい気持ちはあったけど、私からコクッてもフラれて関係が途切れるだけっぽいなと思っていたので、会えるだけでもいいかな、と。でも再会してからの隆二先輩は私の離婚の話とか娘と孫との三人暮らしの話とかを親身になって聞いてくれて。それで、保育園に通う孫は私と瑠璃で協力して育ててるんですけど、瑠璃が時間の融通の利く新しいバイトを始めたいって言っていたんで、先輩に相談したらその整備工場で雇ってくれることになったんですよ」
◆娘の“妊娠疑惑騒動”の相手の男とは？
その整備工場はいい意味でシフトがゆるく、たとえば孫娘が熱を出して保育園にお迎えに行かなくてはいけなくなったときなどでも、瑠璃さんを快く早退させてくれるので助かっていたといいます。
「隆二先輩にはすごく感謝していたので、たとえば夜中に急に呼び出されても会いに行きましたし、そのままラブホに直行でも文句言わずに都合のいい女に徹していました（苦笑）。だけど、やさしくて頼りになると思っていた先輩の本性が明らかになったんです……。
あるとき、瑠璃の妊娠疑惑騒動がありました。生理がだいぶ遅れていて、思い当たる男もいるっていうので、念のためドラッグストアで妊娠検査薬を買ってチェックしたんです。結論を言うと妊娠はただの勘違いで生理も無事に来たんですけど、思い当たる相手っていうのが……この流れならわかりますよね。そうです、隆二先輩だったんです」
◆母娘を日替わりで“親子丼”にしていた
要するに、隆二さんは母親の美奈子さんと娘の瑠璃さんの両方と、同時進行で関係を持っていたのだとか。
「瑠璃もイケメン好きだけど、今までの彼氏はタメが多くて、年上でもせいぜい3コ上ぐらいの同世代だったので、まさかアラフォーで倍の年齢の隆二先輩に引っかかるとは想像もしていませんでした。だって母親の私よりも、さらに言うなら離婚した父親よりも年上なので、完全にノーマークで（苦笑）。にしても、私たち母娘を日替わりで“親子丼”にしていたかと思うと、怒りを通り越してドン引きしちゃいましたよ」
◆避妊しなかったことを追求したものの…
後日、美奈子さんは隆二さんを問い詰めたそうですが……。
「私と関係を持ちながら瑠璃にも手を出していたことを悪びれもせずに認めて、開き直っている感じでしたね。瑠璃とするときにどうして避妊しなかったのかと追及しても、飄々としていて、のらりくらしとかわされてしまいました。もう、らちが明かないので、すぐに瑠璃には整備工場の仕事を辞めさせて、隆二先輩はブロックして縁を切りました」
◆発覚当時、非常に気まずい心境だった
“親子丼”にされていた事実を知ったときの美奈子さんが、非常に気まずい心境だったことは想像に難くありません。
「瑠璃にはっきり聞くのも怖かったので確かめませんでしたが、私と隆二先輩が大昔に男女の関係だったことは薄々感づいているような口ぶりでした。ただ、去年再会してから私と先輩の肉体関係が復活してることは全然気づいてないっぽくて、同時進行で“親子丼”にされてるとは思ってもいないみたいだったのが不幸中の幸いでしたね」
美奈子さんは笑いながら、「いつか同時進行の“親子丼”のことも瑠璃と笑い話にできるかも」と語っていましたが、もし娘さんが妊娠していたら一生笑い話にはできなかったことでしょう。
＜文／堺屋大地＞
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X（旧Twitter）：@SakaiyaDaichi
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