度会隆輝・石上泰輝

約1ヶ月にわたり行われたプロ野球オープン戦横浜DeNAベイスターズも24日のエスコンフィールドでの北海道日本ハムファイターズ戦で、シーズン本番に向けたゲームを終了させた。

最終順位は貯金1の6位タイとなったが、先発候補の相次ぐ好投や足を使った攻撃など、昨年よりも“進化”したプレーを披露し、開幕へ向けて一味違う面が多々見られた。

 

■ルーキーコンビが吹かせる新風

その中でもインパクトを残したのはルーキー野手の2人、度会隆輝石上泰輝のコンビだろう。

度会は1番ライトとしてシュアなバッティングで結果を残し続け、最後の札幌でのロードでは11打数7安打と大爆発。打率を.434まで引き上げ、オープン戦ながら首位打者を獲得するなど、ドラフト1位の期待以上の活躍を見せた。

石上も鍛え抜けれた肉体から、力強いスイングで安打を量産。24日も左ピッチャーから2打席連続ヒットを放つと、チャンスの場面ではショートゴロで確実に1点を奪い、状況に応じたバッティングに切り替えるなどの実戦的な一面を見せた。打率も.327と、数字を残すことにも成功した。

また2人とも走力が長けており、度会は3、石上は5と盗塁を成功させ、チームに新しい風を吹かせ続けることで、開幕スタメンをほぼ手中に納めた。

 

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■過去の開幕スタメンルーキーは?

ベイスターズでは昨年も林琢真がルーキーながらスタメン出場をゲットし、2021年には牧秀悟、2018年にも神里和毅などルーキーたちがその座をつかんでいる。

しかしWルーキーでの出場となると、2016年の柴田竜拓戸柱恭孝までさかのぼる。当時、山口俊の先発回避で白羽の矢が立った井納翔一を戸柱が引っ張り、難攻不落の広島東洋カープ先発だったクリス・ジョンソンから柴田が決勝のタイムリーを放つなど、ルーキーの活躍で開幕戦勝利を手に入れた。

それ以前では、2009年の松本啓二朗山崎憲晴のコンビがスタメンに名を連ね、敵地ナゴヤドーム中日ドラゴンズ先発の浅尾拓也と対峙。ゲームは先発した三浦大輔が4本のソロホームランを浴び、1-4と黒星発信になった。注目の松本は4タコながらも、山崎は3打数3安打と大当たりで、暗黒からの脱却を夢見るベイスターズファンから大きな期待を集めた。

ファンにとって待ちに待った開幕の瞬間。新しい年に、新しい戦力の躍動は心弾ませる大きな要因となる。1998年より優勝から遠ざかっているベイスターズを、ニュースターの力で押し上げてくれるようにと、横浜の街は願っている。

 

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■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

【DeNA】度会隆輝・石上泰輝の“Wルーキー”が開幕スタメングイッ 過去にもW抜擢されているベイ戦士たち