BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、3月30日(土)と31日(日)の昼12時59分より、「BS松竹東急 ベースボールシアター オリックス VS 福岡ソフトバンクホークス」を全国無料生中継する。そして放送にあたり、両試合の解説をする野田浩司(30日・解説)、小川博文(31日・解説)からのコメントも到着。今シーズンの見どころや、開幕カードの注目ポイントを語っている。

【写真】1993年にゴールデングラブ賞に輝いた野球解説者・野田浩司

西川龍馬選手をはじめとする強力打線で4連覇を目指すオリックス

パ・リーグ3連覇中のオリックス・バファローズは、4連覇を目指すシーズンがスタート。昨季2人で27勝をあげた山本由伸投手・山崎福也投手の穴を埋めるべく、台頭する若い投手陣に期待が高まる。さらに、広島東洋カープから加入した新戦力の西川龍馬選手をはじめとする強力な打線は、大きな破壊力を秘めている。

一方の福岡ソフトバンクホークスは、オリックス・バファローズの4連覇を阻止すべく、西武ライオンズから山川穂高選手、読売ジャイアンツからアダム・ウォーカー選手を補強し、右打者の強化をはかり、打線のバランスを強化した。

3月29日(金)に開幕する今年のプロ野球。勝ち越して勢いをつけたい両チームが、2~3戦目にどのような戦い方をするのか注目だ。

野田浩司コメント「より強力になったソフトバンク打線に対し、オリックス投手陣がどう立ち向かっていくか」

それぞれのチームで、今季、僕が注目している選手は、オリックスでは、昨季、新人王に輝いた山下(舜平大)投手。もし彼が1年間きっちりと投げ抜く事ができたら、能力的にはタイトルを総取りできるくらいの力を秘めていると思います。

一方のソフトバンクの注目選手も投手で、リバン・モイネロ投手に注目しています。モイネロ投手は先発に転向するようですが、もし順応性があったとしたら、かなりの数を勝てると思います。しかし、元々がリリーフのモイネロがいなくなるため、そこをどのようにカバーしていくのかも気になるところです。

今季の予想としては、昨季は独走状態でリーグ優勝を果たしたオリックスは、絶対的エース・山本(由伸)と山崎(福也)の先発2枚が抜けた。現有戦力の底上げと、新戦力の力でどこまでカバーができるのか。とはいえ、西川(龍馬)を補強できた打線はかなり強力ですし、パ・リーグは、オリックスを中心に混戦模様になっていくのではないかと予想しています。

この開幕カードは、山川(穂高)を補強し、より強力になったソフトバンク打線に対し、オリックス投手陣がどう立ち向かっていくかに注目ですね。年間を通して接戦になっていく事が予想され、楽しみなシーズンになると思います。解説においては、プロ野球の魅力、凄さが伝えられるように解りやすい解説を心掛けていきたいと思います。

小川博文コメント「オリックスの若きリーダー・宮城&紅林が投打の軸」

今季のオリックスでは、投・打の軸となる同級生コンビの宮城(大弥)投手、紅林(弘太郎)選手に注目しています。自覚があり、実績も誰もが認める若きリーダーです。さらに、山下(舜平大)投手。今季はエースとしてパ・リーグ4連覇には欠かせない投手でしょう。

一方の、福岡ソフトバンクホークスは、就任1年目の小久保(裕紀)監督に期待しています。王者・オリックスの壁を打ち破れるかどうか、小久保監督らしい選手起用、采配に注視したいですね。

今季のパ・リーグは、4連覇がかかったオリックスを他のチームが意識したペナントレースになると予想します。オリックスは、投打ともにバランスが良く戦力が揃っているため、他の5球団がどれだけ接戦に持ち込めるかが勝負の鍵になります。

3月30~31日の試合は、開幕カードではありますが、公式戦は変化していくもの。どうスタートするかではなく、最後にどう終わったかが大事。中継では、野球の素晴らしさを自分の感性とわかりやすい解説で伝えていきます。

山崎福也の「崎」は正式には「たつざき」

小川博文/※提供画像