4月19日(金) に公開される映画『異人たち』より、本編映像が公開された。

本作は、1987年に出版され、第1回山本周五郎賞を受賞した山田太一の⻑編小説『異人たちとの夏』(新潮社刊)を、『荒野にて』『さざなみ』で知られる監督・脚本家アンドリュー・ヘイが再映画化した作品。英国インディペンデント映画賞や、第77回英国アカデミー賞、第81回ゴールデングローブ賞において多くの部門で受賞やノミネートされた話題作だ。

公開されたのは、アンドリュー・スコット演じる主人公・アダムとポール・メスカル演じるハリーが出会う本編映像。アダムは、12歳の時に両親を交通事故で亡くして以来、埋めようのない喪失感に苛まれてきた。ある夜、アダムと同様に寂しさと孤独を抱えたハリーと名乗るミステリアスな⻘年と出会う。ハリーの姿にどこか人の温もりを求めているような雰囲気を感じたアダムは、ハリーのことを気に掛けるようになり、次第に二人は親密な関係になっていく。

アダムを演じたアンドリュー・スコットは、TVシリーズ『SHERLOCK シャーロック』のモリアーティ教授役で人気を博し、『1917 命をかけた伝令』『否定と肯定』『007 スペクター』など、話題作への出演が続く俳優。スコットは「アダムはとても孤独な人物です。とても危うい境地にまで行かなければならないという意味で、演じるのは大変な役でした」と自身が演じたアダムについて明かし、アダムを演じる難しさを痛感していたと言うが、本作について「即座に心を奪われました」と出演を即決するほど魅了されたと語る。

ハリーを演じたポール・メスカルは、『aftersun アフターサン』で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、今後もリドリー・スコット監督の『Gladiator 2』、クロエ・ジャオ監督の『Hamnet』、リチャード・リンクレイター監督の『Merrily We Roll Along』など、待機作品が続く注目の俳優だ。メスカルは自身が演じたハリーとアダムの関係について、「彼らは真のつながりを見つけるのだと思います。映画の中でアダムとハリーが持っているようなつながりを見つけるのは、ますます難しくなっているのです」とコメントしている。

ミステリアスな暗い影と少年のような無邪気さが同居するハリーを好演したメスカルについて、ヘイ監督は「とても自然体で素晴らしい俳優で、以前から好きでした。繊細さと力強さが絶妙に融合された、実に興味深い存在です」と次代を担う才能溢れる俳優として絶賛。共演者であるスコットも「彼には信じられないほどの才能があります。親密なシーンをたくさんこなさなければなりませんでしたし、一緒に笑い合える相手、背中を押してくれる相手がいることはとても重要なことです。この物語には悲しみがたくさんありますが、彼は、決して多くの俳優に備わっているわけではない、明るさを演じる能力を持っています」とメスカルの存在に助けられたことを明かしている。

なお、本作にはスコット、メスカルの他に父親役・母親役として、『リトルダンサー』『ロケットマン』のジェイミー・ベル、『蜘蛛の巣を払う女』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のクレア・フォイが出演している。

『異人たち』本編映像〈二人の出会い〉

<作品情報>
『異人たち』

4月19日(金) 公開

公式サイト:
https://searchlightpictures.jp

(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『異人たち』