EVキャンピングカーの需要はまだ小さい
フォルクスワーゲンは、電動ミニバンのID.Buzz(IDバズ)にキャンピングカー仕様の「カリフォルニア」を導入予定だが、実際に発売されるのは2020年代後半になるようだ。同社幹部が示唆した。
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一部の欧州メディアでは、車両重量の関係上、運転免許に制限がかかるために量産化が遅れているという報道もあった。フォルクスワーゲンは遅れを認めたが、「重すぎるため」という報道内容については否定している。
ID.Buzzカリフォルニアの導入延期の理由は、EV需要の伸び悩みである。
商用車部門のフォルクスワーゲン・コマーシャル・ビークルズ(VWCV)の年次記者会見で、販売&マーケティング責任者のラース・クラウス氏は、車両重量などの技術的な課題も「すべての開発プログラムに存在する」としながらも、「プロジェクトの停止とは関係ない」と述べた。
「当社は常にマーケットを起点としています。マーケットの数字を見たり、お客様をよく見たりしていますが、わたし達の観点からは、このようなタイプのクルマ、つまりBEVのキャンピングカーに対するニーズはまだないことがわかりました」
「需要は2020年代後半に高まると予想しており、BEVの ID.Buzzカリフォルニアで、この時期に焦点を当てているのはそのためです」
一方、フォルクスワーゲン・マルチバンをベースとするPHEVの新型カリフォルニアは、年内に欧州で発売される予定だ。
VWCVのカーステン・イントラCEOは、キャンピングカー市場における「電動化への一歩」としてPHEVを導入すると述べた。
「今年発売される新型カリフォルニア(PHEV)では、騒音なしでキャンプ場に行き、エンジンを使うことなく周辺を走り回ることができます。キャンピングカー市場に向けた非常に重要な架け橋となるのです」
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