3月第4週の北米映画市場は盛況で、3本の新作が、週末3日間の興行収入ランキングのトップ10に登場しました。

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首位は、人気シリーズ第4弾「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」(ソニー)。真夏のニューヨークで、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして氷に覆われることに。ゴーストバスターズとして活躍してきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく奮闘します。

ポール・ラッド、マッケンナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・クーンら前作のメンバーに加え、1980年代版のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンらおなじみの顔ぶれが集結。ギル・キーナン監督(「モンスター・ハウス」)がメガホンをとり、前作で監督を務めたジェイソン・ライトマンとともに脚本を執筆しました。週末3日間で興収4500万ドルをあげ、製作費1億ドルの半分近くに匹敵する数字を記録。シリーズのなかでは、前作「ゴーストバスターズ アフターライフ」(2016/4600万ドル)に次ぎ2番目に良いオープニング成績となりました。

公開4週目となる「デューン 砂の惑星 PART2」(ワーナー)は、先週首位だった「Kung Fu Panda 4(原題)」をおさえ、2位をキープ。週末3日間で興収1700万ドルを記録しました。累計興収は2億3300万ドルとなり、わずか1カ月で、前作「DUNE デューン 砂の惑星(21)の最終興収(1億ドル)の2倍以上を稼ぎ出しました。

4位は、シドニー・スウィーニー主演のホラー「Immaculate(原題)」(NEON)。スウィーニー(「マダム・ウェブ」)は、イタリアの修道院に通う修道女セシリアを演じます。やがて、セシリアが処女であるにも関わらず妊娠していることが発覚し、状況は悪化していきます。イタリアとアメリカの合作映画であり、テディ・シュワルツマン(「ダム・マネー ウォール街を狙え!」)がプロデュース、マイケル・モーハンが監督を務め、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭(SXSW2024)でプレミア上映されました。低予算で製作されましたが、週末3日間で興収530万ドルをあげ、上々の成績をおさめています。

6位は、ファウンド・フッテージ形式で、テレビの生放送での悪魔との交霊会を描いた「Late Night with the Devil(原題)」(IFC Films)。オーストラリアアラブ首長国連邦の合作映画であり、同じくサウス・バイ・サウスウエスト映画祭でプレミア上映されました。コリン・ケアンズキャメロン・ケアンズ(「スケア・キャンペーン」)が監督を務め、週末3日間で興収280万ドルを記録しました。

シリーズのなかでは、2番目に良いオープニング成績を記録!