成長とともに右腕が徐々に大きくなり、現在9キロにまで巨大化したインドの男性(26)を、インドのニュースメディア『Times Now』などが取り上げ話題となっている。男性は「今の自分を受け入れて前向きに生きること」をモットーにしているものの、正式な診断を受けたことがなく、SNSでは「どうか医師の診察を受けて」といった声が多数寄せられているようだ。

インドのウッタル・プラデーシュ州ガーズィープルに住むマリク・アフタブさん(Malik Aftab、26)は、新生児3人分にあたる約9キロの巨大な右腕を持っている。

マリクさんは誕生時、右手が変形していたそうで、右腕は成長とともに徐々に大きくなり、幼い頃から地元の複数の病院で診察を受けたものの医師は困惑するばかりだった。そうして生活に余裕がなかった家族は、いつしか病院に行くことを止めてしまい、正式な病名は今も分からないそうだ。

マリクさんの右腕は全体的にボコボコしており、右手の大きさは左手の2倍はある。マリクさんは「右腕は痛みがひどくてね。どうにも疲れやすいんだ」と明かしており、「外出すると、大きな腕に気付いて見て見ぬふりをしたり、私を避けて離れていく人もいる。きっとそういう人たちは私が怖いのだろうね」と語る。

それでも学生であり、動画クリエイターだというマリクさんは、右腕を「自分の一部」として受け入れてInstagramで公開しており、フォロワーは21万人を超えている。

マリクさんのモットーは「自分の価値は外見で定義されることはない。自分らしくハッピーに生きたい」と前向きなもので、Instagramには「神様がこの兄弟に健康を与えてくれますように」といった応援の声が多数届くという。また、フォロワーからは「私はあなたの腕のことを真剣に心配している。どうか医師の診察を受けて欲しい」「右腕の治療を受けるために寄付を求めるべきだ」という声もあがっているそうで、マリクさんは「どうか、私をサポートし続けて欲しい」と動画を通して訴えている。

そんなマリクさんに対し、テックインサイト編集部からは「前向きな姿勢を忘れないで欲しい」とメッセージを届ける一方、右腕の現在の状態のほか、「今後クラウドファンディングサイトなどを立ち上げ、医師の診察を受ける予定はあるのか」などついて質問を投げかけている。

なお、マリクさんの症状については、複数のメディアが「先天性の筋骨格系の障害『プロテウス症候群』ではないか」と指摘している。

症候群はこれまでに200症例ほどしか報告がない稀な疾患で、頭部や手足などの一部の骨や組織が過剰に成長するという。進行性のため治療は対症療法が中心で、症状は人によって様々だそうだが、時には稀な腫瘍や肺合併症、血栓症が見られるため注意が必要だという。またマリクさんのように身体の片側だけに症状が見られることが多く、映画『エレファント・マン』のモデルになったジョゼフ・メリック氏もこの病気だったと言われている。

ちなみにマリクさんと似たようなケースで2022年に注目されたのは、ハルクのような巨大な左腕を持つオリヴィア・クロップシンさん(Olivia Klopchin、当時18歳)で、先天性の血管の形成異常である「静脈奇形」と診断されていた

画像は『Malik Sahab Instagram「Diya aur baati hum」「Ruaan」「Kya btau Mai tumhe」「Mohabbat Jo tumse hui h」「Iski dawa koi toh btao」』『The Sun 「CRUEL COMMENTS I was born with a huge arm because of a rare condition – some people are awesome but trolls try to tear me down」(Credit: Jam Press)、「LITTLE MARVEL Tot dubbed ‘baby Hulk’ after being born with ENORMOUS arms and chest」(Credit: Caters)』『Chelsea O’Connor Facebook「This is a quick update on what’s happening with our beautiful babyJourney」』『The Mirror 「‘Boy with the World’s Biggest Hands’ measuring 33cm has surgery to reduce their size」(Image: Barcroft)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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