ロンウイットは、同社の企業向け検索エンジン製品 KandaSearchに、無料で利用できるコミュニティプランを新たに追加し、提供を開始しました。

KandaSearchは、オープンソース検索エンジンApache Solr(アパッチソーラー、以下 Solr)」をクラウド型のサービスとして使えるようにした同社のSaaS製品です。

 

ロンウイット KandaSearch無料利用コミュニティプラン

 

コミュニティプランは、これまでの製品ラインナップであるスタンダード(エントリー/プロ/エリート)や最上位のエンタープライズプランに引けを取らないセキュリティレベルとデータの独立性を実現しています。

KandaSearchの体験や検索エンジン知識の習得にとどまらず、検索アプリケーションの開発、さらには高い信頼性や可用性を必要としない小規模な本番環境等にご活用いただけます。

 

さらに、今回のリリースに合わせ、ドキュメントや入力したキーワードをベクトル変換するモジュールを標準で組み込むなどの対応を行うことで、AIなどの事前知識がなくてもセマンティック検索を実行できる環境を全プランで実現しました。

なおセマンティック検索とは、検索エンジンが人間のようにクエリと検索対象オブジェクト(テキスト・画像・動画・音声データなど)の「意味」を理解して行われる情報検索です。

テキスト検索の場合、キーワードが一致していなくても意味が近いものが検索できるため、従来必要とされた辞書のメンテナンスが一切不要です。

 

■コミュニティプランの主な仕様

料金(月額)     :無料

文書数(目安)    :10,000

同時ユーザー数(目安):3

リクエスト数    :無制限

Solrバージョン   :最新版のみ

 

コミュニティプランの仕様の詳細は「料金プラン」ページを確認してください。

料金ページ:
https://kandasearch.com/pricing

 

 

■コミュニティプランではじめるKandaSearch

コミュニティプランは、KandaSearchのサイトへアクセスし「無料ではじめる」ボタンをクリックすると利用できます。

なお、利用にはKandaSearchのユーザー登録(無料)が必要です。

 

KandaSearchサイト:
https://kandasearch.com/

 

コミュニティプランではじめるKandaSearch

 

利用に関する豊富なオンラインマニュアルを提供しています。

チュートリアル
https://kandasearch.com/tutorial

ドキュメント :
https://kandasearch.com/doc

 

 

■コミュニティプランでセマンティック検索を試す

セマンティック検索のテキスト検索では、キーワードが一致していなくても意味が近いものが検索できます。

KandaSearchでは、livedoorニュースコーパスにベクトル情報を付与したデータとコンフィグセットを拡張機能ライブラリーで配布しています。

これらを使うことで、セマンティック検索のすばらしさをすぐに実感いただけます。

操作方法につきましては以下のページをご参照ください。

 

ドキュメント – セマンティック検索:
https://kandasearch.com/doc/features/semantic

 

 

ChatGPTとの比較

ChatGPTは正解がない推論が得意です。

それゆえ、ChatGPTの出力が正しいかどうか、常に気をつける必要があります。

それに対してKandaSearchのセマンティック検索は、検索時に指定したクエリの「意味」に近いものを、信頼できるドキュメントから探して、それを結果として返します。

そのため「幻覚(ハルシネーション)」の心配がなく、顧客など社外と直接やりとりする業務アプリケーションに安心して利用できます。

 

 

【セマンティック検索の業務アプリケーションへの応用】

セマンティック検索が持つ特徴を生かすことで、次のような業務アプリケーションへ応用できます。

 

● 企業内検索、ナレッジ共有、コールセンターヘルプデスクでの検索

検索対象文書の専門性が高く、そのため文書が強い「意味(セマンティック)」を持つので、セマンティック検索に向いています。

 

● FAQやマニュアルの検索

検索対象文書の専門性が高い一方、検索者(製品ユーザーなど、社外の人間が想定される)は専門家ではないため、両者のボキャブラリー・ギャップが発生しがちです。

従来型のキーワード検索ではクエリのキーワードが一致しないと検索できませんが、セマンティック検索はキーワードが一致しなくても意味が似ているものが検索できるため、ユーザーが問題を自己解決でき、コールセンターヘルプデスクへの問い合わせを削減できます。

 

● ECサイト/通販サイトでの類似商品検索

セマンティック検索を使えば、ある商品と類似した他の商品を提示することができるので、購入の機会向上につなげることができます。

 

● 類似意匠・商標検索など、テキスト以外の検索

セマンティック検索は、検索対象やクエリがテキストでなくても実行できます。

そのため、特許庁に登録出願しようとする意匠や商標に類似のものがないかどうかを、手元のイラスト画像ファイルを元にして検索し、画像が持つ「意味」の近い順に結果表示する、というアプリケーションが構築可能です。

 

● 探究学習や研究開発

教育リソース(辞書・百科事典・教科書)や専門性の高い論文などで、意味ベースの連想検索が容易に実装可能です。

探究学習やR&Dのような発見的検索に向いています。

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