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48VのISG搭載へ 性能が大幅アップ

メルセデス・ベンツ3月26日、「Gクラス」の改良新型を欧州で発表した。デザインに変更を加えたほか、全車ハイブリッド・パワートレインを導入した。

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現行世代のGクラスは2018年に発売された。今回の改良では、これまでの魅力を維持しつつ、AMG仕様を含めて大幅なアップグレードが行われている。

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改良新型メルセデス・ベンツGクラス    メルセデス・ベンツ

「G450d」では引き続き3.0L直6ディーゼルが搭載されるが、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を使った48Vマイルドハイブリッドとなる。これにより、最高出力は20psアップの367psとなり、トルクは77.0kg-mと大幅に向上した。燃費は10~11.5km/l。

「G500」は48マイルドハイブリッドの3.0L直列6気筒ガソリンを搭載し、最高出力449ps、最大トルク57.0kg-mを発生する。燃費は8.1~9.1km/l。

実用性も大きく向上 車載システム更新

外観はほとんど変わらないが、燃費と実用性を向上させるために細部に手が加えられている。

新デザインのフロントバンパーと、横スラットを4本に増やしたラジエーターグリルを採用し、フロントの印象を改めた。また、空気抵抗と騒音を減らすためにAピラーはわずかに丸みを帯び、フロントガラス上部(ルーフ前縁)には新たにリップスポイラーが追加された。こうした改良により、Gクラスの空気抵抗係数はCd値0.53から0.48に減少したという。

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フロントバンパーの低い位置にカメラが設置され、これまで見えなかった車体下部を映すことで障害物の視認性を高めている。カメラ洗浄用のウォッシャーも付属する。

室内では、最新バージョンのMBUXインフォテインメント・システム(タッチスクリーン)を導入し、温度調節可能なカップホルダーやスマートフォンのワイヤレス充電器も追加した。

さらに、Gクラスとして初めてキーレスゴー(Keyless-Go)を採用した。ドアハンドルの形状は変わらないが、キーを所持していれば、タッチで各ドアの施錠・解錠ができる。イグニッションに差し込むことなくエンジン始動が可能だ。

ダッシュボード中央のオフロード走行用「コントロールセンター」も、主要機能に簡単にアクセスできるように刷新された。最低地上高229mm、最大渡河水深70cm、アプローチアングル31度、そして35度までの傾斜でも安定した走行が可能とされている。

具体的な発売時期や価格はまだ明らかにされていない。


細部が大進化した「Gクラス」 メルセデス・ベンツ、改良で全車ハイブリッド化 キーレスゴーも導入