NetflixでSFドラマ「三体」の世界配信がスタートしたことをうけて、米Amazonで関連書籍の売り上げがアップしている。

同作は世界的なベストセラーとなった劉慈欣のSF巨編のテレビドラマ化で、「ゲーム・オブ・スローンズ」で社会現象を起こしたデビッド・ベニオフとD・B・ワイスが企画・制作総指揮を務めている。

このドラマがきっかけで原作に興味を抱いた人も多いようで、第1巻「三体」は米AmazonのSF&ファンタジー部門で3位に上昇(1位はフランク・ハバートの「デューン 砂の惑星」)。SF&ファンタジー部門のサブカテゴリーである"ファーストコンタクトもの"ではオーディオブック版が1位、書籍版が2位、そして第2巻「三体II 暗黒森林」のオーディオブック版が3位、第3巻「三体III 死神永生」のオーディオブック版が4位と独占状態になっている。

また、第1話に登場したレイチェル・カーソンの名著「沈黙の春」のランキングも上昇中だ。「三体」と「沈黙の春」がAmazonでベストセラーになったことは、テレビドラマが文学作品への関心を高めた好例と言える。

Netflixシリーズ「三体」独占配信中