BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)では、4月4日(木)より毎週木曜夜6時15分から大河ドラマ「天地人」(2009年・全47話)を2話連続で放送する。またそれに伴い、時代劇コラムニスト・ペリー荻野からのコメントも到着した。

【写真】にこやかな表情を見せる妻夫木聡“兼続”と常盤貴子“お船”

妻夫木聡阿部寛長澤まさみら豪華キャスト陣が集結

本作は、わずか5歳で上杉景勝の家臣となり、側近として主君・上杉景勝に寄り添い仕えた直江兼続の生涯を描き、平均視聴率21.2%を記録した大ヒット大河ドラマだ。

主役の直江兼続を演じるのは、映画「ある男」(2022年)で「第46回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞するなど、数多くの作品で実績のある妻夫木聡。妻夫木が演じる兼続は、上杉謙信の「義」の精神を受け継ぎ、仁愛の「愛」という信念にたどり着き、兜に「愛」の文字をかかげる武将。血生臭い欲望が渦巻く戦国の世で、一途に民と故郷を愛し「義」を貫き、上杉家の一家臣でありながら豊臣秀吉徳川家康を魅了し、かつ恐れさせた知将だ。

また、兼続の主君である上杉景勝役を北村一輝が、景勝の叔父・上杉謙信役を阿部寛が務めます。さらに、兼続の妻・お船役を常盤貴子が、真田幸村の妹で忍びの初音役に長澤まさみが扮するのに加え、石田三成役を小栗旬織田信長役を吉川晃司羽柴秀吉役を笹野高史が務めるなど、豪華俳優陣が脇を固める。

優秀な軍師として上杉家を守り抜き、越後の地、そして民への熱い思いに生涯をかけた直江兼続。仲間たちとの強い絆、信念を全うする真摯な姿に心打たれる作品となっている。

■時代劇コラムニスト・ペリー荻野が語る見どころ

戦国乱世に「愛」!? 直江兼続の「愛の兜」姿にびっくりした人は多かったはず。が、どんな大人物相手にもその愛と義を貫いたことが、兼続の最大の魅力だ。わずか五歳で上杉の家臣になるため寺に入ったときは巨木のような上杉謙信(阿部寛)に「わしは、こんなところに来とうはなかった!」と言い放つ。(幼い兼続役の加藤清史郎の熱演に拍手!)魔王のような信長(吉川晃司)には「義がなければ人は野に生きる獣と同じでございます」とドキドキしつつも直言。

それを聞いて「ならば、獣で十分」と応えた信長はさすがだが、後年、秀吉(笹野高史)からのスカウトをかわし、家康(松方弘樹)に挑戦的な直江状を送りつけた兼続は、太々しさも身につけている。石田三成(小栗旬)や真田幸村(城田優)と理解し合い、側室も持たず愛妻(常盤貴子)と故郷の民を思う。妻夫木聡は、あのスマイルと胸に秘めたしたたかさで兼続の成長をしっかりと見せてくれた。現代の世にもどこか通じる戦国乱世に「愛」。大いにアリです。

■大河ドラマ「天地人」あらすじ

天下人・豊臣秀吉(笹野高史)にも見込まれた上杉家家臣・直江兼続(妻夫木聡)の人生を描くドラマは、永禄七年(1564年)、越後・上田庄で起きた城主・長尾政景のでき死事件に始まる。この事件を、輝虎こと後の謙信(阿部 寛)が仕組んだ暗殺だと思った長尾家の家臣たちは、城に集結。そこに輝虎が現れ、政景の妻・桃(高島礼子)と息子・喜平次(後の景勝)と対面する。一方、幼い与六(後の兼続)はその行方を見ていた。

大河ドラマ「天地人」をBS松竹東急にて放送決定/(C)NHK