2024年冬アニメの中で、毎週のように話題をさらっている印象のある『勇気爆発バーンブレイバーン』。リアルロボット作品とスーパーロボット作品のミクスチャー的アプローチから生まれた本作は、すべてのロボット作品への徹底したセルフオマージュが散りばめられており、多くのロボットアニメファンの心を掴んだ。その口コミはやがて一般のアニメファンにも伝搬していき、X(旧Twitter)の日本トレンド1位になるまでに成長。そんな「今期No. 1ダークホース」と言える本作も、気づけば残すところ3月28日(木)の最終話のみ。これまでの盛り上がりを最高の形で締めくくるべく、ABEMAで最終話直前に生放送特番とOP耐久放送が決定。今からでも最終話の祭りに参加できるよう、改めて本作の話題性と最終話の見どころを解説していく。※以下、最終話前までの内容に触れています

【写真】ロボットに関する描写はどれも素晴らしいクオリティ シーンカット集

超展開の数々にツッコミが追いつかない!

この破天荒な作品を生み出した仕掛け人は、これまで数々のロボットアニメを手がけてきたロボットアニメ界の巨匠・大張正己ロボットアニメの演出や展開を知り尽くしている大張監督だからこそできた「外し」が本作最大の魅力であり、話題を振りまいている要因だ。それもちょっとやそっとの「外し」ではない。ほぼ毎週、異次元の角度から強烈なカウンターパンチを放ってくるような作品で、視聴者はいい意味でノックアウトされ続けているのだ。

ではここまでのパンチを簡単に振り返っておこう。まず冒頭、人型兵器が多数登場し、てっきりリアルロボット路線で進むのかと思いきや、突然未知の敵が出現し、さらに喋りまくる巨大ロボット、ブレイバーン(CV:鈴村健一)が現れる。ブレイバーンはなぜか主人公のイサミ(CV:鈴木崚汰)にご執心で、一方的に愛情を示すことでBL要素が加わり、そこにイサミのライバルであるスミス(CV:阿座上洋平)も絡んできたかと思えば、今度は謎の少女が出現し、さらに敵ロボットが味方になるなど、とにかく怒涛の展開が続く。そんななか、第8話でスミスが戦死したことで事態は一変。スミスはブレイバーンとして生まれ変わり、過去へと送られる。つまり、ブレイバーンはスミスだったのだ。同じ世界にふたりのスミスが存在するというパラドックスをはらんだまま、本作はタイムトラベルSFへと変貌を遂げたのだった。

見どころは次々と繰り出される超展開ばかりではない。ブレイバーンの発する噛み合わない会話や意味なく挟まれるBL描写、ギャグ要素の強いバトルなど、次々と発生する珍事態に「そうはならんやろ!」などとツッコミを入れながら視聴するのが、とにかくすごく楽しいのだ。その一方で、ロボットのデザインやアクション、必殺技エフェクトなど、ロボットに関する描写はどれも素晴らしいクオリティなのも見逃せない。お話は徹底的にふざけつつ、作画はガチでカッコいいというギャップこそ、本作の最大の魅力なのだ。

■最終回の見どころは?

直近の11話では、イサミとブレイバーン、ルル(CV:会沢紗弥)とスペルビア(CV:杉田智和)の二組が敵の本拠地へと攻め入り、一体をあっさりと撃破。その後ブレイバーンスペルビアは一騎打ちを行いさらに友情を深めあうも、新たな敵・イーラ(CV:津田健次郎)の不意打ちにより、ブレイバーンは致命的な損傷を負い、泣き喚くイサミの前で機能を停止してしまう。ブレイバーンは本当に死んでしまったのか? 残されたイサミはどうなるのか? というところが、最終話の(表向きの)見どころとなる。

■何回「バン」が出てくるのか?最終回直前オープニング耐久放送も

そして冒頭でも伝えた通り、ABEMAの「アニメSPECIALチャンネル」では最終話直前に生放送特番とOP耐久放送が決定。

まず3月28日11時55分からは、OP主題歌「ババーンと推参!バーンブレイバーン」の35分間耐久放送を実施。地上波最終話放送のコメント欄として利用できるほか、歌詞に“バン”が出るたびに数字が追加されていく“バンバンカウンター”も実装されており、耐久放送中にいったい何回の“バン”がカウントされるのかも楽しみだ。

続いて深夜0時30分からは、特別番組『「勇気爆発バーンブレイバーン」ABEMA生放送特番バイバイバンバンブレイバーン』が独占生放送。大張正己監督をはじめ、イサミ役の鈴木崚汰、スミス役の阿座上洋平ブレイバーン役の鈴村健一らが生出演でこれまでの見どころを振り返るほか、後半ではアニメの最終話を生コメンタリーでお届けするとのこと。

ここまでお膳立てされれば、たとえ本編を観ていなくてもお祭りにリアタイ参加してみたいと思うはず。でもやっぱりこれまでの本編を観てから参加したいという人には、OP耐久放送直前の夜6時45分から夜11時55分で直前無料振り返り一挙放送も行われているので、そちらもぜひ利用して欲しい。盛り上がり必至の最終話、ぜひみんなで楽しもう!

文=岡本大介

/(C)「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会