ロシア北朝鮮の上空を飛んできた!?

中国版「グローバルホーク」か?

防衛省・統合幕僚監部は2024年3月26日(火)午前、中国(中華人民共和国)の無人機1機が、日本海上空で確認されたと発表しました。

説明によると、機体は「WZ-7」という偵察型とのこと。大陸方面から飛来し、日本海上空を旋回したのち、大陸方面へ向けて北西進したそうです。

これに対し、航空自衛隊が中部航空方面隊等の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ、対応にあたったといいます。

WZ-7は全長約14.0m、翼幅23.0m、全高5.4m、最大離陸重量は約7500kgという比較的大型の無人航空機です。ターボファンエンジンを1基搭載しており、巡航速度は750km/h、航続距離は7000kmと、長時間の滞空に優れているのが特徴です。

欧米などでは、航空自衛隊も運用するアメリカ製の大型無人偵察機RQ-4グローバルホーク」に相当する航空機だと言われることもあります。

なお、防衛省が中国の無人機日本海上空で確認したと公表するのは今回が初めてです。従来は、東シナ海方面での確認・発表のみであったため、中国軍無人機の活動エリアが広がっているといえるでしょう。

また中国の国土で、日本海に面した部分はないことから、一部報道では、北朝鮮もしくはロシア領空を抜けて日本海に入ったのではないかと分析しています。

石川県の航空自衛隊小松基地に配置されている第6航空団第303飛行隊のF-15J戦闘機。画像はイメージ(画像:統合幕僚監部)。