高木豊氏
開幕直前の巨人に激震が走った。巨人は3月26日、ルーグネッド・オドーア(前パドレス)が、退団することを発表した。
【速報】巨人オドーアが電撃退団︎環境の違いが原因か︎ファーム調整提案に”米国に戻りたい”と申し出…オドーア退団でチャンスになる選手とは︎
メジャー通算178発砲の現役バリバリのメジャーリーガーとあって入団時から期待は高まっていたが、オープン戦打率は.176と低迷。開幕は2軍スタートが決まっていたという。
球団は「オドーア選手に対し、3月29日の開幕戦のメンバーから外れるためファームで調整するよう提案したところ、本人から米国に戻りたいと退団の申し出があったため、球団としても本人の意向を尊重して受け入れました」と説明。退団の正式な手続きは後日行うとした。
シーズンでの活躍を期待していた助っ人が開幕を前に帰国するのは前代未聞の出来事。この助っ人帰国をめぐって球界内からも様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月26日に自身のYouTubeチャンネルに「【速報】巨人オドーアが電撃退団!!環境の違いが原因か!?ファーム調整提案に”米国に戻りたい”と申し出…オドーア退団でチャンスになる選手とは!?」と題した動画を更新。今回の電撃退団によるチームに与える影響を考察している。
まず高木氏はオドーアに関してはオープン戦でここまで本塁打が出ていなかったこと、またキャンプ取材中に実際に会話を交わしたとして、元チームメートのダルビッシュ有のことを話題にしたときは笑顔も見せたが、プレー中の辛そうな表情が気になったとした。
その上で今回の背景には「環境の違い」「力を出しきれない自分のふがいなさ」などが影響、さらに開幕2軍降格のショックなどで帰国に結びついた可能性があるとした。また今回はオドーアが野手の新外国人選手としては1人だったことも、孤立化を招いた可能性もあるとした。
一方でチームに目を向ければ、今回のオドーア退団で「非常にチャンスが出てきた」選手もいるという。
松原聖弥と梶谷隆幸の名前をあげながら、オドーア退団の穴を埋める選手になれるとした。
松原は一時は「育成の星」と期待されながら、近年2年間は打撃不振に悩まされ、昨年はノーヒットに終わった。ただ走攻守において潜在能力の高さは認められており、阿部監督からの指導も受け、オープン戦打撃成績は.320と結果を残した。
同じく梶谷はキャンプ2軍スタートながら、オープン戦合流初戦の13日のソフトバンク戦でアーチをかけるなど勝負強さは健在。8試合に出場し、打率.357、1本塁打をマークとこちらもアピールを続けていた。
松原に関して高木氏は「肩とか守備も使える」とし、梶谷は勝負強さが持ち味とした。
今回の一件について、まだ開幕前と前向きにとらえたほうがいいとチームにエールも送った高木氏。
当初予定されていた右翼があくことでよりし烈なポジション争いも予想される。ファンもひやひやさせられたが、全てを糧として前に進むしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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