武器輸出国として2位から3位に転落。

2019年は31か国がロシアの兵器を輸入。現在は?

イギリス国防省は2024年3月22日ロシアが武器輸出を大幅に減らしていると発表しました。

同国防省は、ロシアが武器輸出を減らしている要因として、ウクライナ作戦用の装備の調達を優先したことがあると指摘。また、ロシア製兵器の戦場におけるパフォーマンスも顧客需要の減少に関係しているとしています。

ロシアの2023年の武器輸出は、2020年より52%も減少したとのこと。2019年には31か国がロシアの主要兵器を輸入した一方で、2023年には12か国に減少したとしています。ロシアの兵器を輸入した場合、制裁を受けるリスクもあり、そうした状況も影響したとみられます。

今回のイギリス国防省の発表は、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が実施した調査が基になっています。SIPRIによると、2019年から2023年までの武器輸出量で、ロシアフランスに追い抜かれ、武器輸出国として2位から3位に転落したとしています。ちなみに、1位はアメリカとなっています。

T-90Sのインド仕様である「ビーシュマ」(画像:インド国防省)