昨シーズン、女性問題を抱えた山川穂高の処遇に振り回された西武ライオンズ。後藤高志オーナーが開幕直前に発したコメントが、関係者をゲンナリさせている。球団OBが解説する。

3月26日ベルーナドームに隣接する場所にチームドクターを派遣してもらっている大学と提携した整形外科『ライオンズクリニック』の内覧会に、オーナーがわざわざやって来たそうです。黒塗りの高級車から降りて内覧後、居合わせた報道陣から今年期待する選手を聞かれると『基本は全員だけど、中村剛也選手と栗山巧選手。2人は同期入団で今年41歳、ライオンズの宝。1軍の主力で頑張っているから』と答えた。普通なら気になった若手とか、松井稼頭央監督に『誰かひとりでも若手をレギュラーに育てよ』と檄を飛ばすべきところですが…。先が見えているロートル選手を推しているうちは、優勝はないでしょうね」

 そして万が一の優勝のご褒美には、

ハワイ旅行は当然。ウチは選手だけでなく、スタッフの家族も呼んでいる」

 と太っ腹な一面をアピールしたが、先の球団OBはアキレ顔だ。

「昨年優勝した阪神、オリックスはいずれも球団がハワイ旅行費用を負担しましたが、そもそも団体旅行を嫌う選手が多い。『旅行はいらないから年俸に反映させて』と訴えた者が結構いたのを知らないんですかね」

 時代錯誤の総帥を据えている限り、大した支援は得られないだろう。チーム関係者は気の毒だ。

アサ芸プラス