一般社団法人地域みらい創造センターは、2024年3月24日(日)に大村湾漁業協同組合と、小学3年生から中学2年生5名を対象にしたお仕事体験プロジェクトを開催しました。このプロジェクトは実際に「大村湾漁業協同組合」のお仕事体験を通して、海を守ることの大切さ、仕事の楽しさや大変さを知ることを目的として開催しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

<イベント概要>

大村湾漁業協同組合の山田さんにお仕事についてお話を聞きました。長崎県漁業協同組合連合会の大村海区の大村湾漁業協同組合は、漁師さんのサポートの他、大村湾の地漁を中心に県内産の新鮮な活・鮮魚、水産加工品を販売しています。大村海区には7つの漁業共同組合が所属していますが、直売所を運営しているのは大村湾漁業協同組合だけで、独自で定期的にイベントを実施し「長崎県産養殖本マグロ解体即売会」がとても人気だそうです。

  • 大村湾について

大村湾は獲れる魚の種類は約230種類と豊富ですが、獲れる数が少ないそうです。大村湾は超閉鎖性海域で、湾の大きさに比べて湾口(外洋への出入り口)が狭く出入口が2つありますが、その幅は約170mと10mだけ。しかも大村湾は同じく閉鎖性海域である佐世保湾と繋がっており世界的にも珍しい二重の閉鎖性海域になっているため、外海との海水の出入りが少ない湾です。山田さんからの説明を受け、子どもたちも「初めて知った」と興味津々に話を聞いていました。

  • お仕事1.干物つくり

実際に朝獲れた「イサキ」を使用し「干物つくり体験」を行いました。「魚を開く方法は、背開きと腹開きの2種類あり九州では背開きが一般的なので、今日は背開きをやってみよう」と干物つくりがスタート。手順は1.魚の鱗を取る2.頭を切り落とす3.背から骨に沿って開く4.内臓を取る。「滑る!」「骨に当たって切りにくい!」など子どもたちも大苦戦!始めは時間が掛かっていた子どもたちでしたが、3匹目あたりから慣れてきたのか、山田さんから教えてもらわなくとも上手に背開きができるようになりました。背開きが終わった後、開いた身に塩をまんべんなく振っていきます。ここで山田さんから「塩は1.水分を取るため2.殺菌効果を高めるためで、多く振りすぎると塩辛くなるので注意が必要です。」と注意喚起がありました。子どもたちは、自分で背開きした身に、分量を考えながら塩を振っていきました。「干物は天日干しもあるけど、大村湾漁業協同組合では冷蔵庫で乾燥させます。冷蔵庫だと1日で干物が完成します」と山田さんから説明があり、自分で背開きした分を冷蔵庫に入れました。ここで山田さんから嬉しい発表が!「つくった干物は後日、自宅まで郵送するからね!」。「やった!」「自分で背開きした干物を食べるの楽しみ!」と子どもたちと見学していた保護者も大喜びでした。

  • お仕事2.商品のラップ包装

干物つくりが終わった後は商品のラップ包装作業を行いました。山田さんは「ラップがたるんでいると商品の見栄えが悪くなる。簡単な作業に見えて重要な作業です。ラップがたるんだ時には、両端から引っ張ってあげて、しっかり表のラップが張るようにします」と子どもたちがラップ包装した商品を直しながら説明しました。「意外と難しい」と子どもたちからも声が上がります。

  • お仕事3.レジ打ち

最後のお仕事は「レジ打ち」。教えてもらいながらレジを操作する子どもたち。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています。」と基本の接客を教わり「いろんなボタンがあって、どれを押せばいいのかわからなくなる」と言いながら頑張ってレジ打ちを行いました。

全てのお仕事が終わったら、山田さんから1,000円クーポンのお給料をもらってお買い物です!「やったー!」と喜ぶ子どもたちや「これも欲しいな~迷う~」と保護者も楽しく、お仕事のご褒美をGETして大満足でした!

  • 参加した子どもたちからの声

・魚を捌くのが楽しかった

・将来、漁師になる夢がますます高まった

・大村湾は獲れる魚の数は少ないと初めて知った

・海への感謝の気持ちを忘れないようにしたい

  • 保護者からの声

・魚のことなど私も勉強になりました

・魚を捌くのが最初はぎこちなかったけど、2匹目からはてきぱき捌けていて、とてもいい経験ができました

・今回のような体験が今後も開催される時には是非、参加させたい

<団体概要>

団体名称:一般社団法人地域みらい創造センター

活動内容:「リアルな仕事」をテーマにしたお仕事体験プログラム。「本物の環境で、本物の達人、本物の仕事を学ぶ」コンセプトに、いきいきと働く地域の大人たちとの触れ合いにより、好奇心感受性を刺激し子どもたちの「生きる力」を育むとともに、地域に紐づくお仕事体験コン テンツを通じて、日本各地の魅力を再発見する取り組みです。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

配信元企業:海と日本プロジェクト広報事務局

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