デュシェンヌ型筋ジストロフィーという難病を抱え、日常生活に多大な影響を受けながらも、その限界を超えてeスポーツの世界で活躍し続けるJeniこと畠山駿也氏(株式会社ePARA所属)が、世界最大規模の格闘ゲーム大会「EVO2024」への参加を目指し、クラウドファンディングを通じて、渡航費用および大会参加費用を募るキャンペーンに挑戦する。クラウドファンディングの期間は2024年3月29日12時~4月30日

参考:【写真】難病を抱えながら夢の実現を目指すJeniこと畠山駿也氏

 畠山氏は、子どものころにデュシェンヌ型筋ジストロフィーと診断され、多くの困難に直面してきたが、実際の身体が思うように動かせない分、ボタン操作だけで強くなれるゲームに魅せられ、その素晴らしさをよりたくさんの人と共有したいという想いは日に日に強くなっていったという。しかし、この病は時間と共に症状が進行し、現在では呼吸器と特殊なコントローラー、介護士や理学療法士のサポートによりやっとゲームができる状況となっている。

 EVOは毎年アメリカで開催される世界最大の格闘ゲーム大会で、世界中から最高のプレイヤーが集結する。畠山氏がEVO2024に参加するために必要な参加登録費のほか、看護師などの介助者3名の渡航宿泊費用を合わせると約400万円となるが、クラウドファンディングのキャンペーンでは、目標金額を50万円に設定して開始する。

 畠山氏は「私の夢は、EVO2024に選手として参加することです。デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という病気を抱えながらも、私は可能性を信じています。みなさまの支援があれば、この夢を現実に変えることができます。ご支援いただけると幸いです」と呼びかけている。

(文=リアルサウンド編集部)

難病eスポーツプレイヤーがEVO参加を目指す