渡辺翔太主演のドラマ「先生さようなら」(毎週月曜夜0:59-1:29、日本テレビほか/TVerHuluにて配信)の最終話3月25日に放送。最終話では、田邑(渡辺)の前に由美子(北香那)が現れる。由美子からこれまで積極的に伝えられることがなかった愛のメッセージを聞き、田邑は涙する。悲しいだけではない、前向きな最後を迎えた2人に、X(Twitter)では、「涙腺が崩壊しました」「由美子に感情移入した」「この夫婦尊い」という声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】レイナ(川床明日香)と白石(中村嶺亜)から叱られる田邑(渡辺翔太)

■明るくも切ない学園ラブストーリー

本作はSnow Manの渡辺が連続ドラマ単独初主演を務める明るくも切ない学園ラブストーリー。目標もなくあいまいな高校生活を送る弥生は、生徒から人気の美術教師・田邑に誘われ、美術部に入る。次第に田邑に恋心を抱く弥生(林芽亜里)だったが、あるとき、田邑のスケッチブックに無数に描かれた女性の絵を見つける。それは高校時代の田邑が恋していた教師・由美子だった。

■田邑は教師を辞めようと決める…最終話を振り返る

田邑は教師を辞めようと決め、弥生に好きだと伝えてしまった。弥生は、田邑を困らせて日常を壊そうとしている自分が許せない。

すれ違う2人を見て、レイナ(川床明日香)と白石(中村嶺亜)は「教師のくせに投げ出すのか」と田邑に自分たちの思いを厳しく告げる。

田邑は、由美子のことを思い、同じ景色を見たいと教師になったことを思い出す。自分を「先生」と呼んでくれる生徒たちを見て、自分はもう自分の景色を見始めているのだと気付き、教師を続けることにする。

その後、無事に卒業式を迎えた田邑は、弥生と「さようなら」を交わす。そして、自宅で荷物整理中、由美子の声が聞こえ、語り掛けてくる。

■頼りない田邑を生徒らが支える

田邑の教師を辞めようとする思いは揺るがなかった。教師としても、一人の人間としても覚悟ができない田邑。全てを投げ、逃げ出そうとする田邑に、レイナと白石から厳しい言葉が掛けられる。

田邑は自分が辞めれば、丸く収まると思っていたのかもしれない。しかし、それはレイナが許さない。レイナは、田邑が辞めれば、弥生は一生自分のことを責め続けるだろうと強めに主張。

続けて、弥生のことを好きな白石も「あんた教師だろ」と、田邑に対する怒りをあらわにする。田邑は、レイナと白石の言葉をきっかけに、教師を続けることを決意するのだ。

頼りない田邑を支えたレイナと白石。Xでは、「レイナは頭がいいんだろうな」「白石くん格好いい」「レイナと白石がいてよかった…!」と絶賛する声が多く寄せられていた。

■田邑は由美子の思いに触れる

卒業式を終え、田邑は前に進もうと荷物整理をすることに。その途中、1冊のノートを手に取る。ノートには、田邑と由美子の話が書かれていた。

「俺たちの話…」と静かにこぼしながら、田邑は読み進めていく。そこには、由美子の思いが詰まっていた。田邑と再会した時に気付いた由美子自身の気持ちや、一人暮らしの時には自炊をしていなかったが田邑のために料理を作っていたことなどが記されている。

田邑は由美子が書いた言葉を一つ一つ宝物のようにいとおしく読み込んでいく。その顔には自然と笑みがあふれていた。田邑がどれだけ由美子を愛し、大切に思っていたかが伝わってくる。

そして、「私のカレーよりあなたが作ったカレーの方がおいしいじゃない」という最後の一行を読んだ瞬間、田邑と由美子は夫婦として最後の時を一緒に過ごすことになる。

■由美子からの愛のメッセージに涙腺崩壊

由美子が田邑の前に現れる。由美子は、田邑と結婚して人生が楽になったのと明かす。笑いながら話す由美子を見ていた田邑に、由美子は優しくも厳しく、教師を辞めようとしたことをしかる。

田邑は驚きながらも、元々自分は駄目なやつだったと学生時代を思わせる口調で回答。由美子は怒ることもせず、「そうね」と笑うのだ。

「そうねって…ひどいな」とつられて笑う田邑。その後も由美子は由美子らしく田邑に厳しい言葉を掛ける。一方、田邑は自分と出会って、大変なことばかりだったねと謝る。由美子はちゃんとして否定はしなかったが、田邑に出会えてすごく幸せだったと返す。

つらいことももちろんあっただろう。由美子は、田邑と過ごした日々、全てを愛していたように感じる。未来を歩む田邑のためにも、感謝の思いとこれまで言えなかった愛のこもったメッセージを送り続ける由美子。2人だけの大切な時間は、本当の意味で最後を迎えた。長年苦しんできた田邑を由美子が救う、涙なしには語れないシーンとなった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

どこかすっきりした表情の田邑(渡辺翔太)/(C)八寿子/小学館/「先生さようなら」製作委員会