国立大学法人千葉大学の環境ISO学生委員会と株式会社京葉銀行は、2017年度より協同でecoプロジェクトを実施しており、SDGs達成に向けた取り組みを行っています。そこで、フェアトレードの推進および千葉市のフェアトレードタウン認定の後押しができるよう、さまざまな活動を行いました。

  • 背景・目的

千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクトでは、昨年度から学生がフェアトレード(公正・公平な貿易)の普及啓発のために企画を実施しています。

ぬりえ絵本表紙

昨年度は、ぬりえ絵本とリーフレットを作成しました(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000643.000015177.html)。リーフレット作成のために、千葉市内で活動するフェアトレード団体に取材した際に、「ぜひ、学生の皆さんに千葉市のフェアトレードタウン認定に向けて動いてほしい」とのお話をいただきました。

そこで、学生たちは、地域にフェアトレードの輪を広げ、千葉市のフェアトレードタウン認定に向けた活動を後押しすることを目的に、本企画を立案しました。

  • 内容

1.5都市6団体のフェアトレードタウンへの取材

まずは、フェアトレードタウンとは何か、認定の方法などについて実際の経験談を元に学び、千葉市に活用してもらうことを目的として、日本国内でフェアトレードタウン認定を受けている5都市6団体にインタビューを行い、その結果を資料としてまとめて、千葉市フェアトレードタウン推進グループに共有しました。

実施時期:2023年8月~9月

取材先:

名古屋市 環境局環境企画部環境企画課

札幌市 総務局国際部交流課

熊本市 フェアトレードシティくまもと推進委員会

熊本市 政策局総合政策部

いなべ市 商工観光課・いなべフェアトレードタウン

浜松市 市民部市民生活課くらしのセンター

〈担当学生のコメント(園芸学部1年 平林隼、国際教養学部1年 前橋美佑)〉

・フェアトレードタウン認定に向けて参考にすべき事例を学んだとともに、千葉市としての強みを活かすことが大事だということを再認識しました。取材した自治体で、自分たちと同じ年代の人たちが具体的に行っている活動も知ることができました。

・自治体によるフェアトレード推進のための活動やその中での課題などをお聞きし、資料作成の参考になりました。本企画のはじめに、フェアトレードタウンに取材することができてよかったです。

2.千葉市内のフェアトレードイベントへの参加

千葉市内のフェアトレードイベントに参加して、来場者に昨年度作成したリーフレットやぬりえ絵本を配布したり、フェアトレードの解説・啓発を行ったりしました。

参加したイベント:

・ちばフェアトレードマーケット(6月1日、2日、8月17日、18日、2月9日千葉市役所1階イベントスペース)

・エシカルフェスティバル~エシカルってなんだろう?~(11月23日イオンモール幕張新都心

・ちばフェアトレードクリスマスマルシェ12月17日/JR海浜幕張駅前広場)

・フェアトレード基礎講座 チョコレート&クイズ・ゲームで楽しくフェアトレードを学ぼう!(3月20日/土気あすみが丘プラザ)

イベント参加時の様子

〈担当学生のコメント(平林、前橋)〉

ぬりえ絵本を中心に多くの子どもやフェアトレードに興味を持った方と交流することができました。また、フェアトレードを推進する事業者の方と関わったり、別の参加大学から刺激を受けたりしたことはとても貴重な経験となりました。フェアの開催に関しては、場所・曜日によって客層も変わるため、開催場所やアプローチの仕方について工夫が必要だと感じました。

・エシカルフェスティバルに参加した時は、普段フェアトレードに興味を持っていない人に展示を見てもらったり、商品を買ってもらったりするための工夫が必要で、難しさを感じました。

3.千葉大生向けにフェアトレード商品の販売

売り場の様子

それまでの活動を踏まえて、環境ISO学生委員会にできることとして、身近な千葉大生にフェアトレードの輪を広げていくことに着目しました。実際にフェアトレードの商品を手に取ることで、千葉市のフェアトレード推進の取り組みを知るきっかけにしてもらいたいと考え、イベント参加の際にお世話になった千葉市フェアトレードタウン推進グループの4つの事業者と千葉大学生協にご協力いただき、構内の生協店舗にて、雑貨やお菓子、コーヒー、オリーブオイルなどのフェアトレード商品の販売を行いました。2024年1月22日~31日の8営業日という短い期間でしたが、57点の商品を購入していただくことができました。

ご協力いただいたブランド:

・PRIYO handicrafts

・CIRINA

Murado

・はぁもにぃ

売り場のポップ

〈担当学生のコメント(平林)〉

大学内でもフェアトレードに興味を持ってくださる方がある程度いるということがわかった一方で、自分たちの目標はまずは千葉大学内でフェアトレードの仲間を増やすことであると感じました。フェアトレードの商品は他と比べると値段が高くなってしまいますが、フェアトレード自体に興味を持ってくれる学生はいると思っています。

  • 企画を統括した学生のコメント(文学部2年 小藤 那奈子)

フェアトレードを発展させていくためには1人でも多くの人の購買意識を変える必要がありますが、フェアトレード商品の雰囲気・値段の高さから、なかなか手を伸ばせないという人も少なくないはずです。そういった方に向けて、なぜフェアトレードをする必要があるのか、そもそもフェアトレードとはどういった取り組みなのか、なぜ千葉市はフェアトレードタウンを目指しているのか、について説明してご理解いただくのが、今年度の私たちの役目だったと感じています。イベント来場者の中にも、フェアトレードに興味がある方だけでなく、フェアトレードという言葉自体知らないという方も一定数いました。千葉市のフェアトレードの取り組みを、少しでも記憶にとどめていただけていたら幸いです。来年度以降は、「学生だからこそできること」に注力し、千葉大生をメインターゲットとした取り組みを進めていきたいです。

  • 千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」について

千葉大学と京葉銀行は2012年に包括連携協定を結んでおり、千葉大学で環境活動を主体的に担っている環境ISO学生委員会と京葉銀行が協同で、2017年から「ecoプロジェクト~7色の虹を千葉から未来へ」を実施しています。本プロジェクトでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、まずは「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という想いで、京葉銀行の行員や取引先企業、地域住民、千葉大学の学生などを含めた千葉県内の多くの方々を対象に、環境意識の啓発活動を実践しています。
公式サイト  https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/

  • 本件に関するお問い合わせ

国立大学法人千葉大学 環境ISO事務局 TEL:043-290-3572
京葉銀行 経営企画部 広報グループ TEL:043-306-8065

配信元企業:国立大学法人千葉大学

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