元々はウクライナ海軍の船だった?

クリミア併合時に接収された揚陸艦を攻撃

ウクライナ国防省は2024年3月27日ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦コンスタンチン・オルシャンスキー」と偵察艦「イワン・フルス」の2隻に対する攻撃を成功させたと発表しました。攻撃は3月24日に実施したとしています。

すでにウクライナ国防省は24日、クリミア半島のセヴァストポリで黒海艦隊の大型揚陸艦「ヤマル」と「アゾフ」に対する攻撃を成功させたと公表しており、同時に「コンスタンチン・オルシャンスキー」と「イワン・フルス」も攻撃していたことを明らかにした形です。

「ヤマル」と「アゾフ」に対する攻撃は、ウクライナ空軍のミサイルによるもので、通信施設とインフラ施設なども攻撃したとしています。一方、「コンスタンチン・オルシャンスキー」と「イワン・フルス」に対しては、ウクライナ海軍に配備された国産の対艦ミサイルネプチューン」を使用したとしています。

ウクライナ国防省によると、「コンスタンチン・オルシャンスキー」は、元々はウクライナ軍の艦艇で、2014年にロシアクリミアを一方的に併合した際、ロシアに接収されていた艦艇だったとのこと。ただ、稼働しない状態が続いており、実戦配備はされていませんでした。

ちなみに、今回使用された対艦ミサイルネプチューン」は、2022年4月にロシア海軍のミサイル巡洋艦モスクワ」を撃沈する大きな戦果を上げています。

戦車を揚陸させるロプーチャ級揚陸艦(画像:ロシア国防省)。