小田井涼平がMCを務める「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。3月21日の放送回では、小田井がローカル鉄道を使い、島原から長崎を横断する旅へ。鉄っちゃん魂を発揮して「島原鉄道」を楽しみ、“水の都”島原の湧水を堪能した。

【写真】小田井が“幸せの黄色いハンカチ”に願った思い

■小田井が“水の都”の湧水を大絶賛

今回のテーマはローカル鉄道を使った“島原~長崎横断”。まず小田井が訪れたのは、長崎県の南東・島原市にある島原港駅だ。そこで乗り込んだのは、“幸せを運ぶ黄色い列車”ならぬローカル線島原鉄道」。「島原鉄道」は地元の人には親しみを込めて“島鉄”と呼ばれており、116年もの間、市民の足として走り続けてきたという。

鉄道好きな小田井は今回の旅を大いに楽しめているようで、島鉄を見るなり「うわー、奇麗な列車」とニンマリ。乗車中は車両の運転席すぐそば、最前にしがみついて「ワンマン車両の魅力はね、前にいても後ろにいても、なんせ一両ですから。この景色を独り占めできるんです」と語り倒した。

「生活の香りがするというか…」住宅街のなかを駆けるローカル鉄道の良さを噛みしめていた小田井の目に、城の形をした駅「島原駅」が飛び込んでくる。「わっすごい!あれ城…ちゃう駅や!」と驚きを浮かべると、さっそく降りて街を散策することに。

駅を出ると、街のシンボル「島原城」が登場。「島原の乱」の舞台にもなった城は、2024年で築城400年を迎えるという。そんな城を正面に見ながら歩みを進めていくと、壁から龍が飛び出ている店「猪原金物店」が。圧巻の雰囲気に、小田井は「すげー!」と驚きの声を上げる。

同店には手裏剣クナイなどが売っており、小田井は「こんなんないよね、なかなか」と楽しそうに笑う。また「猪原金物店」の横には、速魚川の湧水があった。なかなかの水量が蛇口からこんこんと流れており、そばにはひしゃくも。

それもそのはず、島原は「水の都」と呼ばれるほど湧水が豊富な街。市内には70ケ所ほど湧水スポットがあり、その湧水は日本の名水百選にも選ばれている。

いまも市民の生活を支えている島原の名水…そんな湧水を、小田井も飲んでみることに。湧水に備えつけられたひしゃくで汲んだ水を、手ですくってひと口。「あっめっちゃ美味い…!」あまりのおいしさに小田井は、何度も水を口に運ぶ。

「温度はそこまでめっちゃ冷たいって感じじゃないのよ。いやでも、水としてはちょっと甘みのある美味しい水ですよホンマに」と食レポならぬ水レポで感動を表した小田井。「パイプ引っ張って東京まで持って行かれへんかな」とこぼし、「さすがに無理か」とスタッフに笑顔を向けた。

■天井を極彩色が埋めつくす「長崎ランタンフェスティバル

旅の最後に訪れたのは、長崎ランタンフェスティバル。長崎自体は訪れたことがある小田井だが、長崎ランタンフェスティバルが開催されている期間に来たのは初めてだという。

空一面に広がる赤いランタンを目にし、小田井は「うわ、すごいね。天井が埋め尽くされている」と感動しきり。長崎ランタンフェスティバルは、毎年旧正月の2週間におこなわれる長崎の夜を彩る風物詩だ。長崎新地中華街を中心に、街全体が極彩色のランタンで彩られるという風光明媚なイベントとして名高い。

そんなお祭り中の中華街を歩く小田井の目に入ったのは「角煮まんじゅう」だった。小田井はおちゃめ心が出たのか、店員に「味の保証はできますか?」と質問。しかしさすが接客業に慣れている店員は、「お肉とろとろでとってもおいしいので食べてみてください」と危なげなくアピールを交えて返す。

「とろとろという言葉に弱いんで…それ言われたら買うしかないです」と購入を決めた小田井は、まだイタズラっぽく「ほんまにとろとろなの?」とニコニコしながらひと口。「とろとろやね」とお約束でシメつつも、「生地が旨味を吸うとるから、めっちゃ美味いわ」と真面目にレポートする。そしてお店の前に集まった人たちへ向けてか、改めて「めっちゃ美味いや~ん!」と大きな声でアピールするのだった。

■どんな瞬間も全力すぎる小田井がすごい

旅の途中、大三東駅にはユニークな飾り付けが。有明海に面した柵にくくりつけられていたのは、数多の“黄色いハンカチ”だ。「これあれちゃう?幸せの黄色いハンカチちゃう」下車した小田井はハンカチに書かれた人々の願いを見ながら、「こんなん泣けてくるわ…」と温かい感想を漏らす。

そこで小田井が提案したのは、小田井の願いも黄色いハンカチに託して残そうというもの。そして書き残した「たくさんの出会いとふれ合いがありますように」という願いが、同番組にただようほっこりとした空気感の根源であるように感じる。

小田井は旅を“旅人”目線で楽しむ。もちろん台本はあれど、出会う食事、景色、人など、それぞれに正面からぶつかっているのだ。そこには仕事だからというだけでなく、無邪気に“旅を楽しもう”というただの旅行者としての心が見える。そこに旅好きを惹きつける同番組の魅力の源泉を見た気がした。

小田井涼平「こんなん泣けてくるわ…」島原鉄道による長崎横断の旅で出会った“幸せの黄色いハンカチ”/※提供画像