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　アメリカ・メリーランド州ボルティモアで、橋が崩落する衝撃的な瞬間が、YouTubeのライブストリームに捉えられた。原因は大型貨物船が橋の柱に衝突したためだ。

　事故が起きたのは3月26日の午前1時半頃で、数台の車両と橋の上にいた建設作業員が凍った川に落ちたが、現時点では2名が救出されたのみで、少なくとも6人が行方不明となっている。

　当局はこれまで行っていた水中の捜索の打ち切りを発表した。行方不明者の生存は絶望的とみているようだ。

【画像】 貨物船の衝突で橋が崩落

Key Bridge collapse in Baltimore, Maryland (March 26, 2024)

　3月26日午前1時28分頃、メリーランド州ボルティモアでパタプスコ川に架かるフランシス・スコット・キー橋が崩落した時の様子が、ライブ配信中のYouTubeに収められていた。

　メリーランド州交通局によると、YouTubeのライブストリームはStreamTime Liveによって管理されていて、現在放送されている少なくとも9つのライブストリームのうちの1つだという。

　映像に音声はないが、大型貨物船が橋の柱に突っ込む形で衝突すると、約2.6キロの長さがある橋が下のパタプスコ川の水中にばらばらに崩れて転落していく一部始終が捉えられている。

　こちらは、橋の崩落を別の角度から撮影した映像だ。

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ソナー技術を駆使して水中に転落した人を捜索中

　ボルティモア消防署のジェームス・ウォレス署長によると、貨物船の衝突後、現場には午前1時50分に最初の救助隊が到着したという。

　消防士たちはソナー技術を駆使して水中に落ちた未知数の車両を探知し、これまでに2名が救出された。

　1人は怪我がなく医療支援を拒否したが、もう1人は重傷を負い、非常に深刻な状態で現在入院している。

　警察は、その可能性を否定はしていないものの、作業員以外の誰かが水に入ったという証拠はないと述べている。

　現時点では、少なくとも6人が凍った川の中に残っていると伝えられている。

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　これまで上空をヘリコプターが旋回するなか当局が救助活動を行ってきたが、行方不明者が生存している可能性は低く、一旦救助活動を中断する旨を発表した。

　エルサルバドル出身のミゲル・ルナさんは、橋の穴の修理をしていた建設作業員のひとりだった。

　3児の父である彼は崩落の犠牲者の1人として名前が挙げられているが、遺体はまだ回収されていない。

現状については、今後の情報次第でその都度更新される可能性があります。（ウォレス署長）

　この事故で、メリーランド州全域に非常事態宣言が発令され、ホワイトハウスは緊急援助チームの派遣に奔走中だ。

ぶつかった大型貨物船はシンガポール船籍

　橋に衝突したのは、全長289メートルのシンガポール船籍の大型貨物船“ダリ号”だ。

　午前1時にボルティモアを出港した同船は、スリランカのコロンボの港に向かう27日間の航海を始めるところだった。

　ダリ号が橋の柱に衝突する前の瞬間、煙が上がりライトが繰り返し点滅していたのが目撃されている。

　最も可能性の高い原因としては、今のところダリ号の機械的な故障が示唆されていて、当局では貨物船の停電を調査しているが、原因はまだ特定されていない。

　ダリ号の乗組員全員の安否はすでに確認されていて、負傷者の報告はないそうだ。

　現時点の状況に対して、当局の緊急対応要員は慎重に行動しているという。

　この事故は過去50年間の橋の崩落事故の中でも最大級とみられており、発生からまもなくボルティモア市長とメリーランド州知事に対し米運輸長官から支援の申し出があったという。

Search and rescue efforts suspended after bridge collapse in Baltimore

References:Video of Baltimore's Francis Scott Key Bridge collapsing / First victim of Baltimore Bridge disaster named after rescue operation suspended/ written by Scarlet / edited by parumo

　
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貨物船が激突し、橋が崩壊する瞬間をYouTubeのライブ配信が捉えていた