黒潮大蛇行は過去最長期間を更新中、三陸沖の海面水温「かなりの高温」続く

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黒潮大蛇行が始まって約6年8か月目となり、
過去最長期間になっています。
2024年3月17日~23日の海洋のまとめです。

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■気圧配置と波
17日、北海道を低気圧が発達しながら通過し、千島の東へ進んだ。
18日、日本付近は、西高東低の気圧配置が強まった。
18日は、日本海側では中~北部にかけて、
太平洋側では北海道南東方沖~関東の東にかけて
波高4mを超えて、シケとなった。

19日、移動性の高気圧が本州を南下し、
西高東低の気圧配置が緩んだ。
日本海側の波は落ち着いたが、
太平洋側は日本の東で波の高い状態が継続した。

20~21日、本州付近を低気圧が発達しながら通過。
21日は日本の東海上で波高10mを超えて、猛烈なシケとなった。

22~23日、日本付近は高気圧圏内。
高気圧の縁辺にあたる日本の東海上で波高3m前後となった。

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■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、
平年よりやや高いか、高い海域が継続した。

東シナ海~南西諸島付近は平年並みの海域が続いた。
太平洋側は、過去最長期間となる黒潮大蛇行が続いており、
黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、
平年よりかなり高い海域が続き最大で6℃高かった。

親潮が後退する北海道南東方沖では、平年よりかなり高い海域が継続。
オホーツク海はこの期間も海氷(黒い斜線域)に覆われた。

黒潮大蛇行は過去最長期間を更新中、三陸沖の海面水温「かなりの高温」続く