ギブリーは3月28日、国内主要産業の業界・職種の実務に合わせた生成AIの活用を支援するために、PwCコンサルティングとの協業を開始することを発表した。

この協業を通じて、ギブリーは戦略策定から開発、ガバナンスの構築までのプロセスをワンストップで支援するとともに、特定の業界や職種における課題解決のための生成AIソリューションを開発・提供する。

○協業の概要

現在、企業における生成AIの活用は簡易的な環境構築やPoCにとどまるケースが多く、ユーザーの利用定着や具体的な効果創出に課題があるが、今後は特定の業界や職種固有の課題、ユースケースに最適化した生成AIの活用基盤を構築することで、これらの課題を解決することが期待されている。

今回のギブリーとPwCコンサルティングの協業は、顧客の生産性向上、新たなビジネス創出、人材のデジタルケイパビリティの向上に貢献することを目的としたもの。

PwCコンサルティングのAI領域におけるテクニカルな支援ノウハウや業界知見、ビジネス構築力と、ギブリーの生成AI領域の開発力により、業界・職種の特定業務における生成AI活用を促進するとしている。

具体的には、全社生成AI戦略立案、個社最適、業界最適、職種最適された生成AIユースケ―スの企画・環境構築、生成AIガバナンスデザイン・リスクマネジメント、定着化に向けた人材育成・およびデジタルケイパビリティ向上支援、伴走型の生成AI実装チーム立ち上げ支援、といった領域で協業を行う。

今後、両社は、金融サービス、小売&消費財、ヘルスケア、製造業など特定の業界に焦点を当て、セールスマーケティング、サプライチェーン、研究開発などそれぞれの業界における業務機能にわたり、顧客のビジネスニーズに応える安全で責任のある生成AIのソリューションを開発する。
(早川厚志)

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