宇部市では、令和3年4月に宇部市成長産業推進協議会を設置し、「産・学・公・金」が連携し、次世代のために、医療・健康関連や、環境・エネルギー関連のほか、宇宙産業やDX、バイオなどの次世代技術関連の3つの成長産業の創出・育成と雇用の場の創出に取り組み、地域産業力の一層の強化を図っています。
このたび、経済同友会 地域共創委員会 野田 由美子 委員長(ほか、計15名)と宇部市 篠崎 圭二 市長(ほか、計11名)が、「地域スタートアップ」「人材育成」「官民連携」をテーマに懇談を実施しましたので報告します。

  • 懇談概要

日 時令和6年3月6日(水曜日)15時16時15分

場 所宇部市役所 本庁舎5階 議場

出席者:・経済同友会地域共創委員会 委員長 野田 由美子(ほか、計15名)

    ・宇部市成長産業推進協議会 会長 篠崎 圭二(ほか、計11名)

テーマ:地域スタートアップ、人材育成、官民連携

次 第:1. 挨拶(野田 由美子 地域共創委員会 委員長

    2. 挨拶(篠崎 圭二 宇部市長)

    3. 市による説明(成長産業の創出・育成)

    4. 質疑応答・意見交換

  • 挨拶

【野田由美子地域共創委員会委員長

 地域共創委員会では、地方創生に対して経済団体や企業がどのような貢献ができるか、地域に求められる政策は何かなどについて検討しているところであり、特に重要と考えている4つの視点「地域スタートアップ」「人材育成」「官民連携」「デジタル化」に基づいて調査・研究を進めている。

 宇部市では、宇部市成長産業推進協議会を設置して官民連携による新しい産業を生み出す取組をしており、既に山口大学発のスタートアップが誕生するなど、県や市、金融機関が一緒に取り組んだ成果もあがっており、本日の懇談を楽しみにしていた。他の地域においても壁にぶつかりながら同じテーマに取り組んでおり、官民連携方法やスタートアップをどのように生み出しているのかについて、意見交換を通じて学びたい。


【篠崎宇部市長】

 宇部市は103年前、石炭業の発展により多くの人が流入し、村から一気に市制になった。その頃の偉人が「共存同栄」という言葉を残しており、これは、産業だけが発展するのではなく、産業による活力や利益を福祉や公共事業に回しみんな一緒に栄えていこうという意味になる。また、「有限の鉱業から無限の工業」という言葉も残されており、この言葉により、有限の鉱業である石炭業から、無限の工業となる新しい産業として化学産業へ転換しながら持続可能な産業構造を作り発展してきた。

 成長産業の取組は、地方のどこのまちも課題となっている人口減少を乗り越えるための取組である。人口減少には、社会減と自然減があるが、社会減に対して若い人たちを惹きつける仕事を創り出す、若い人たちに対する経済合理性という強みをもう一度作り出すためにスタートしている。山口大学の医学部工学部、宇部高専など研究機関が多くあり、ここの研究開発シーズを稼ぐ力に変えていくことが成長産業の取組となる。また、東京から90分の空港があり、この空港から街中まで数分で来れるのは関東圏と同じアクセス環境の良さも強みである。

  • 市による説明(成長産業の創出・育成)

以下の資料により、市の取組と成果について説明

https://www.u-rings.jp/cms/wp-content/uploads/2024/03/R060306_shiryou_light.pdf

 取組:地域リソースや支援・補助制度、その他取組について

 成果:支援しているスタートアップ企業について

  • 質疑応答、意見交換

 ・スタートアップと関係人口づくり

 ・取組の発信方法

 ・地方の良さを学生に知ってもらう取組

 ・3年間で成果を出せた一番のポイント

 ・抽出された研究開発シーズの事業化に向けたマッチングの仕組

 ・成長産業の創出・育成の計画

  • まとめ

【野田由美子地域共創委員会委員長

 地方創生を進めるうえで、まずは『しごと』を作るというビジョンに大変賛同する。大学発の新しいシーズを事業化し、イノベーションを起こし、新しい産業を生み出すというプロセスを回されている。自分たちでやるんだといった『宇部の精神(こころ)』がベースとなり、産官学金が噛み合ったからこそ、3年間という短い期間で成し遂げられたのではないかと感じた。

 経済同友会として、宇部の事例を一つのモデルとして広く共有するとともに、本会の取組にも活かしていきたいと思う。

  • その他

・成長産業の創出・育成に向けた補助制度

  https://www.u-rings.jp/related/

配信元企業:宇部市

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