2024年1月に開催された、第8回韓国ミュージカルアワードで作品賞、脚本賞、音楽賞の主要3部門を総なめにした、ミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』日本初演が決定した。

本作は、韓国を代表する天才芸術家と称された実在の二人の男性、鬼才と言われた詩人イ・サンと、韓国抽象美術の先駆者キム・ファンギを夫に持ったキム・ヒャガンの人生を史実に基づいて描いたオリジナル・ミュージカル。ヒャガンは、自身もエッセイストで評論家で西洋画家でもあり、自身の才能だけでなくパートナーたちの才能をも開花、芸術を完成させた稀有な女性として知られる。

演出は2022年の読売演劇大賞で優秀演出家に選出された稲葉賀恵。本格ミュージカル初演出となる。

出演は、主演のキム・ヒャガンをソニンが演じる。今回、俳優としてだけでなく初めて、訳詞にも挑む。本人も本作に向けて意欲を露わにし、彼女のクリエイターとしての活躍にも期待が高まる。またヒャガンの夫であるキム・ファンギ役にはダンスボーカルユニットLeadの古屋敬多、孤高の詩人でありながら本作ではキュートな一面も見せるイ・サンを相葉裕樹、イ・サンと恋に落ちる若き日のヒャガンであるピョン・トンリムは山口乃々華が演じる。

近年様々なミュージカル作品で活躍する個性豊かなキャスト陣4名により、キム・ヒャガンの生きた軌跡に彩を添える。本ミュージカルは、2024年7月18日(木)~7月28日(日)東京芸術劇場シアターイーストにて上演。

 
【あらすじ】
輝かしい時を経て、やがて芸術になる

2004年2月29日、ヒャガン(ソニン)は最期の瞬間に、自分の人生を振り返るように手帳を一枚ずつ遡る。2004年の記憶から時間はさかのぼり、1936年、自由奔放な詩人イ・サン(相葉裕樹)とナンランパーラーで初めて会った時、トンリム(山口乃々華)としての時間が順番に流れ始める。最初の夫となったイ・サンの死後、もう芸術家愛することはないと思っていたトンリムの前に現れた画家ファンギ(古屋敬多)。静かで控えめなファンギと手紙をかわすうちに少しずつ心が解けていく。同時に、苦しい思いをしてしまうかもしれない瞬間にも、勇気ある選択をしていくトンリムを見ながら、ヒャガンは自分の人生の岐路に起こる出来事が、自分を光輝かせてくれていたのだと気付く。

Les gens partent mais l’art reste ─ 人は去っても芸術は残る。

イ・サンと共にした、そしてファンギと共にするすべての瞬間を経て、やがてヒャガンは自分自身が芸術になったことを悟る。


出演者コメント

ソニン / キム・ヒャガン役

初・韓国ミュージカル、主演、訳詞。初づくしの新たな自分を表現することに、胸が高鳴ります。魂に訴えかけるような、観劇後自分を抱きしめたくなるような、美しく暖かく刹那的な感情を「芸術」を通して体験していただきたいです。新しく出会う仲間と濃い芝居を作る事、少人数で近い距離でお届けできる事、楽しみにしております。

■古屋敬多(Lead) / キム・ファンギ役

古屋敬多

古屋敬多

来ていただけるお客様、スタッフさん、そしてキャスト4人と作り上げる作品! 未経験な故に震えますが、それよりも楽しみな気持ちが大きいです。待望の「日本初上演」ですので、これからもこの国で長く愛され続ける作品の一助になれればと想っております。ご期待下さい♪

相葉裕樹 / イ・サン役

この度、ミュージカル『ラフヘスト』でイ・サン役を演じることになりました。彼の情熱と創造性、そして愛に満ちた旅路を体現できるよう努めてまいります。人は去っても芸術は残る。その輝きを共有し、皆様の心に残るような作品が届けられたらなと思います。

■山口乃々華 / ピョン・トンリム役

山口乃々華

山口乃々華

きっと、濃厚な時間になるだろうと、楽しみな気持ちと緊張感が混在しています。
素敵なメロディーと言葉一つひとつしっかり噛み砕いてお届けできるよう努めたいと思っております。
ご一緒できる方々からたくさん学び、私もついていけるよう頑張ります!

稲葉賀恵(演出) コメント

踊ってしまうほど嬉しかったり叫んでしまうほど悲しかったり、人生は必死すぎて振り返る暇もない。でももし自分が死ぬ前に、過去の自分に会いに行くことが出来たら、絶望したあの夜に一緒に歌を歌えたら、親愛を込めて抱きしめることが出来たら。私たちが瞬間瞬間を掴んでは選択をした人生の時間はすべからく愛おしい。そんな作品になると思います。ご期待ください。

ミュージカル 『ラフヘスト〜残されたもの』